0W-30と10W-30は実は同じ粘度。
よく間違いをしている方がいます。それが0W-30を使っていて、粘度を10W-30に上げたというもの。
これはほとんど意味が無い。
なぜなら
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同じ粘度ですから~ぁ
- 0Wはマイナス35℃まで対応しているという意味
- 5Wはマイナス30℃
- 10Wはマイナス25℃
- 15Wはマイナス20℃
- 20Wはマイナス15℃まで対応しているという意味。
このような図を見たことあると思います。この図を見ると、だれでも勘違いしてしまうことでしょう。例えば0W-20はマイナス35℃から外気温が30℃まで対応していると思われてしまいます。
これは全くの間違い。
後ろ側の20,30,40,50の数値は100℃の時の動粘度を表します。
意味がまったく違います。
20,30,40,50の見方は以下の通り。
油温100℃の時の動粘度 平たく言うと油膜の厚さと思ってもいいと思います。
- 5.6~9.3 20番
- 9.3~12.5 30番
- 12.5~16.3 40番
- 16.3~21.9 50番
- 21.9~26.1 60番
同じ30番でも20番よりの粘度もあれば、40番よりの粘度もあります。つまり、粘度にはレンジ(幅)があるのです。そのレンジ(幅)の中で、高めに作る理由、低めに作る理由があるわけです。
粘度は高くするとドロッとしてきますから、油膜が厚くなってきます。サラサラだと油膜は薄くなることになりますね。だから同じ粘度なんだけど、使ってみると、”あれ?軽く感じる” ”もしくは重たく感じる”ってことありませんか?実はこの動粘度の違いだったのかもしれません。
これに寒冷地でも使える0W,5W,10W,15W,20Wなどを組み合わせているだけです。
0W,5Wは化学合成を使わないと出来ないものです。ですから、100%化学合成もしくは部分合成で作ります。10Wは鉱物オイルで出来るギリギリのものです。メーカーによっては、部分合成でつくるメーカーもあります。
弊社のRIZOIL GT-RS20W-50は60よりの粘度を高めに設計することで、エンジンの気密性を高めています。ですから白煙やオイル消費改善に役立つ訳です。
RIZOIL GT-RS 10W-40はレンジでいうと、中間位置です。高くも無く、低くも無く、摩耗が気になりだしたエンジンに最適化するような粘度設計としています。
RIZOIL GT-RS 10W-30はほぼほぼ20番に近い動粘度にすうることで、新車から使え、燃費にも優位になるように設計されていのがわかると思います。
粘度の見方って複雑なんですよね。
ちょっと難しかったかな~ぁ