新しいコンセプトをたくさん学んでいる時は、
大量の情報に飲まれて迷子になってしまいがちです。
情報に飲まれないようにするための方法のひとつが、
常に全体像に戻ってたしかめることです。
何か新しいことをはじめる時、
ふつうは全体像から出発しますね。
それから細部をひとつずつ習っていくわけですが、いつも全体像に立ち返って、
今教わったばかりの新しい概念がどこに収まるのかを考えれば、
情報を覚えやすくなるはずです。
実を言えば、私たちの脳には、学習内容の細部よりも、
全体的な骨子に注意を向けやすいという傾向があります。
ですから、「全体像に立ち返る」という方法は、
脳本来の傾向に沿ったものと言えるでしょう。
脳が新しい情報を取り入れる際には、
その情報と関連するデータがすでに>脳内にあるほうが、
情報を記憶しやすくなります。
まず全体像を把握する方法が効果的なのは、
そのためです。
全体像を頭に入れておけば、細部の情報を取り入れた時に、
関連づけて覚えやすくなるというわけです。
以前、このことを説明するうまい例え話を読んだことがあります。
まずは、脳を、棚がいっぱいあるクローゼットだと想像してみてください。
服が増えて棚がいっぱいになってきたら、
カテゴリーにわけて整理するようになりますね。
たとえば、黒のセーター(新しい情報)を新しく追加するなら、
セーターの棚に置いても良いし、黒い服の棚、冬服の棚、
ウールの棚のどこにしまっても構いません。
現実のクローゼットでは、1枚のセーターを複数の棚にしまうことはできませんが、
脳のなかでは、新しい情報が入ってくると、もともとあったアイデアの1つひとつと結びつけられます。
そうして覚えた情報は、
後々思い出しやすくなります。
というのも、新しい情報を覚える時に、
すでに知っていた他のいろいろな情報と関連づけて記憶したからです。
対策:学習内容の全体像をまとめた大きな図表やメモをいつも手元に置き、学習の過程で覚えた主な概念を、そこに1つひとつ追加していきましょう。