出張から帰宅した夫がコソコソ携帯をいじる姿を見て、浮気を疑う気持ちに拍車が掛かった私は、思わず夫の携帯を取り上げました。
すると私を蔑む目で夫は静かに「返せ」と言いました。憎しみがこもった声でした。
無視して携帯を見ようとしましたが、慣れないスマホ操作にモタついてる隙に力ずくで奪い返されました。
「やましいから見られたくないんじゃん!そんな必死に隠して絶対浮気じゃん!」息も絶え絶え興奮しながら叫んでました。
夫は私を睨みつけながら
「隠すとか見られたくないわけじゃなくて、お前に俺のもの触られたくないんだよ!それ以前の問題!」と静かに言いました。
この言葉には随分と苦しめられました。
私は絶望して涙が止まらなくて固まってしまいましたよ…
娘が意味も分からずこちらを見て、ふと目があった瞬間私に微笑んでくれました。こんな修羅場を見せてしまって胸が痛みました。
「私に持ち物を触れられたくないなら、洗濯もしてやれないし料理も作れないね。もう夫婦としてやっていけないね。離婚したいんだね」と言うと
「娘がもっと大きくなって、そうするしかない感じなら仕方ないかもね」と返答されました。
夫は私を酷く傷つけることを犠牲に浮気発覚を防いだのです。最低ですよね。
でも今思うと、この時に浮気発覚しなくて良かったと思います。勝算がなかったかもしれない。夫は女に夢中でしたから。
ただ、私はこのやり取りをしてから今まで目をそらしていた離婚についても考えるようになりました。行政による母子家庭の待遇などを調べたりシングルマザーの経験談を調べたり道を模索していました。
泣いてるだけでは何も解決しないんです。産後3ヶ月近くなり体も回復し娘も多少手が掛からなくなったので冷静になれたし行動しやすくなっていました。
でもとてつもなく悲しい夜が時々あって、そんな夜は娘を抱きしめて「ごめんね、ごめんね」と謝りながら泣きました。
温かく賑やかな家庭も笑顔溢れる明るい母親も、愛情豊かな父親も持たない娘。申し訳なくて不憫で、それが一番悲しかったですね。
去年のクリスマス前のことでした。寒い夜でしたが娘を抱きしめた胸は温かかったのを覚えています。