1. 「我が巨人軍は永久に不滅です」
1974年の現役引退セレモニーで放たれた、野球史に残る最も有名なフレーズです。
エピソード: 実は用意された原稿には「永遠に不滅」とありましたが、ミスターが本番で「永久」と言い間違えたという説があります。しかし、その「永久(えいきゅう)」という力強い響きこそが、ファンの心に深く刻まれました。
2. 「失敗は成功のマザーだ」
失敗を恐れる選手たちを鼓舞するために発せられた言葉です。
エピソード: エジソンの「失敗は成功の母」をミスター流に英語(?)に翻訳。「マザー」という言葉の温かさと意外性が、かえって若手の緊張を解きほぐしました。
3. 「サバは魚へんにブルー」
野球以外の場でも「長嶋節」は全開でした。
エピソード: 記者に「鯖(サバ)」の漢字を聞かれ、「魚へんに青(ブルー)ですよ」と教えられたミスター。その後、寿司屋へ行き「ヘイ、シェフ!サバはフィッシュへんにブルーですよ」と得意げに披露したといいます。
4. 「スターというのはみんなの期待に応える存在。でもスーパースターの条件はその期待を超えること」
長嶋さん自身の「プロとしての哲学」が詰まった深い名言です。
エピソード: 観客が「三振が見たい」と思えば、あえてヘルメットが飛ぶほどの豪快な空振りを見せ、「ホームランが見たい」と思えばここぞの場面でスタンドへ叩き込む。常にファンの想像の一歩先を歩み続けた彼だからこその言葉です。
5. 「メークドラマ」
1996年、最大11.5ゲーム差をひっくり返して優勝した伝説のシーズンに生まれた言葉。
エピソード: 逆転優勝のシナリオを「物語(ドラマ)を作る」と表現。翌年にはさらに「メークレジェンド」へと進化させましたが、言葉の力でチームの空気、そして日本中の空気を変えてしまいました。
6. 「打った時より三振した時に、いかに豪快に見せるか」
「魅せる野球」を誰よりも追求したミスターのこだわりです。
エピソード: 相手投手に恐怖心を与えるため、三振の際にも全力でバットを振り、ヘルメットを飛ばす。実は、わざと少し大きめのヘルメットを被り、飛びやすくしていたという「計算された演出」の逸話もあります。
7. 「肉離れ?あぁ、ミート・グッバイ(Meat Goodbye)だね」
怪我ですら笑いに変えてしまう、天才的なセンス。
エピソード: 選手が肉離れを起こした際、即座にこう表現。英語としてはおかしいはずなのに、なぜか「肉(ミート)が去る(グッバイ)」というリズムがしっくり来てしまい、今や野球界の隠語として定着しました。
8. 「努力してますと練習を売り物にする選手は、プロフェッショナルといえない」
天才と呼ばれた裏側にある、ストイックな一面を覗かせる言葉。
エピソード: ミスターは誰よりも練習しましたが、それを人には絶対に見せませんでした。手のひらはマメだらけで血が滲んでいても、ファンの前では常に華やかで涼しげなスターであり続けました。
9. 「I live in EDO」
大学時代の英語のテストでの珍回答として有名です。
エピソード: 「I live in Tokyo」を過去形にせよという問題に対し、時制ではなく「時代」を過去に遡らせてしまったミスター。「東京の過去は江戸である」という、ある意味で歴史的な正解(?)を出しました。
10. 「どうもありがとう!」
長嶋さんがよく口にする、シンプルながらも最も力強い言葉。
エピソード: どんな時でもファンへの感謝を忘れません。引退試合でも、監督時代に罵声を浴びせられた時ですら、最後は感謝で締めくくる。その人間的な大きさが、今もなお彼が「ミスター」と呼ばれる所以です。
長嶋茂雄という「生き方」
名言の数々を振り返ると、そこには常に「人を喜ばせたい」というサービス精神と、野球への純粋な愛がありました。
2026年、彼が愛したジャイアンツは新時代を歩んでいますが、ミスターが残した「野球を楽しむ心」は、これからも永久に不滅です。








