想像妄想空疎空想うそ日記 -10ページ目

『お城のできるまで』読んだ

お城のできるまで
阿久津 和生


 また絵本、そしてまた城。

 『中世の城 』はヨーロッパだったけど、こちらは日本。愛知県にある犬山城を参考にしつつ、戦国時代末期の城の築城の様子が紹介されている。 ※参考:Wikipedia犬山城

 まず場所選び。攻めにくく、交通の要所で、水がある高台。職人と農民集めて、木を切って整地から。季節は秋の収穫が終わったころの農閑期。最初の石垣を積み上げたら、あとは木と土による城作り。天守閣ができるまでが細かいイラストで丁寧に描かれている。

『中世の城』と比べると、似ている部分もあり、他方でいかにも日本人らしい細かい細工もあり。材木を継ぎ合わせるための「組手」とか、まさに職人技。白い漆喰の壁の下はどうなっているのかも初めて知った。竹を編んで縄を巻きつける竹小舞や板小舞を下地にして、藁の入った荒土を塗り、漆喰で仕上げていたのだそうだ。
 あと本には少ししか出ていなかったが、以前テレビで鬼瓦を焼く職人の世界を見たことがあって、何ヶ月もかけて乾かしてから焼かないと割れてしまうという話を思い出した。職人芸の積み重ねが美しい白亜の城を作り上げているのだなあ。

 この本も『中世の城』もあまり詳しく読み比べたわけではないけど、篭城の最後の砦としての天守閣の機能はどちらも一緒なのだなという印象を受けた。身を隠しながら矢を射るためのヨーロッパのこぎり壁と日本の狭間(さま)や、両方一緒の「石落し」なんて、それぞれ発展したものなのだろうか。まあ同じ人間だものね(相田みつをかよ)。
 ちなみにヨーロッパの城との大きな違いは、都市全体をぐるり囲む城塞都市のような城壁はめったにないことだそう。島国なので外国からの敵に備える必要がなかったからなのだと。

 実は今まで城ってあまり見たことなくて、行っても花見のついでにちらっと眺めるくらい。今度機会があったら少しじっくり見てみたいと思った。


お城のできるまで (大人と子供の絵本 1)
阿久津 和生
集文社(1980/01)



『中世の城』読んだ

中世の城
フィオーナ・マクドナルド, マーク・バーギン, 桐敷 真次郎


クレーンやブルドーザーなしで古い城はどのように建てられたか,厚い壁の内側で人々はどんな生活をおくり,働いたか。オールカラーの断面図・イラストで,城の構造とそこでの暮らしを再現する図解シリーズ。
1993年 6月10日 発行

三省堂 図解ライブラリー のページより引用)

参照:三省堂図解ライブラリー 中世の城 (画像もあり)


 また絵本、か?
 たまには積読本を減らそうかと、薄い本からとりかかるやつ。

 ところが気楽に開いたら、けっこう情報量が多かった。
 フランスのガイヤール城を例に、細かいイラストで城作りの様子が紹介されている。
 敷地を選び、人足と職人を集めて築城、膨大な人が集まるから食料や食事を作る場所も必要になり、料理人はどんな料理を作ったのか、貴族や平民はどのように食べていたか、城ではどんな仕事をする人々がいたのか、城ができて村はどう発展したか、城や領地を守る騎士や兵士は誰がなったのか、城を挟んだ戦いの様子、そして大砲の出現による厚い壁に守られた城郭の時代の終わり…。

 巻末に訳者による中世ヨーロッパの城の解説もあり、それも面白かった。

 ヨーロッパの中世の城は、最初は丸太を組んで作った丘の上の砦から、だんだんと石作りの城になっていく。技術が発展していったから、と分かりやすい気がするが、でも実はずっと昔の古代ローマやエジプトにすでに石による建築技術ってあったはず。どうして再び時代を逆行して木造から始まるなのか。
 こういう歴史もきちんと勉強して知っているといろいろ楽しいのだろうなあ。いろいろ面白かった。ローマは偉大だ。

 ところでこの「図解ライブラリー」のシリーズ、どれも面白そう。『16世紀の帆船』とか、ほしいけど…Amazonで見たら品切れ。他のも古本でも高~。

※Amazonの検索結果→三省堂 図解ライブラリー


中世の城
フィオーナ・マクドナルド, マーク・バーギン, 桐敷 真次郎
三省堂(1993年 6月10日発行)



『ジャイアント・ジャム・サンド』読んだ

ジョン・ヴァーノン・ロード, 安西 徹雄
ジャイアント・ジャム・サンド

 絵本。えほん。

 ある日村に飛んで来た400万匹(!)のハチ。
 外を出歩こうものなら、すぐさまハチがちくちく刺す。刺す。刺す。
 困り果てた村人は、ある罠でハチを撃退するアイディアを思いつく。

 それが。

 ジャイアントジャムサンド

 というお話だ!

 以上!


 ノリで終わってしまった。
 じゃなくて。

 タイトル通りの内容。巨大・ジャム・サンドウィッチを作る話。

 でかーい食パン焼いて~スライス~バターとイチゴジャムこってり~。

 うーむ。
 こんな素敵トラップ、ハチどころか人間だって捕まえられそう。
 まあ自分、実はジャムパンはそんなに好きじゃないんだけど(そんな)。それでもこの食パンによじ登ってジャムでべとべとになりながら白いふかふかの部分をちぎって食べてみたくなった。じゅる。

 それにしても『ぐりとぐら』の巨大パンケーキ(カステラだっけ?)といい、でかい食べ物が出てくる絵本ってやっぱりいいなあ。夢があるよ。タイトル忘れたけど、子どもの頃はありんこが巨大スイカを食べる絵本が好きだった…と思い出した。


なかがわ りえこ
ぐりとぐら (こどものとも傑作集)


ジャイアント・ジャム・サンド
ジョン・ヴァーノン・ロード (著), 安西 徹雄 (翻訳)
アリス館 (1976/01)