あか、あお、くろ 

 暮れゆく空は、茜色から紺碧へ、そして深い深い漆黒の帳が下りる。


 それは、奇跡のグラデーション。 

人智では超えられない自然のアート。 


 昼と夜の境目は音もなく滲み、すべてを覆い尽くす闇が街に横たわる。 

 ウソもホントもわからない。


 ネオンの灯り、ドレスの煌き、乾いた笑い声。 


 無口な闇と虚飾の光に埋もれて、私は長いこと生きていた。


 ピアノを弾き倒し、

 徹夜しまくり、 

音楽を創りまくり、 

朝まで遊んだ! 


 空にやがて、光が差す。 


 あんなにダークな闇から、音も無く一点の曇りも無く、夜が明ける。 

 藍色から薄まった蒼が覗く。


 透明な太陽の光。 

新しい朝が訪れる。


 昨日から今日へフェイドイン。

 明日が今日になる瞬間。 

 今日一日のイノチが始まる。

 新しいわたし 。


新しい一日

さて、これから何しましょう?