まだ若かった頃の約二年間、私は母親の看病をしていました。
既に父は他界しており、親戚は遠方にしかおらず、医師とのやり取りも、まだ子供から抜け出せていない自分が全て判断しなければいけませんでした。
必ず助ける。
というか、ギャンブラーの血が騒いだのか。
この勝負には勝たねばならぬ。
直感でがん剤を止めたり、その間に、いわゆる東洋医学から、代替医療という名のつくものを片っ端から試したりしました。
その度に担当医師からは、うちはホテルじゃありませんよと嫌みを言われながらも、自分の直感を信じて、医師でもないのに生意気にも抗がん剤の時期を医師に指示していました。
多分、直感力には自信がありました。
あの一瞬だけ、超能力者並みにスプーンも曲がりましたし(笑)
ベッドの隣に簡易ベッドを置いて貰って、そこで寝起きしていました。
夜中に痰を吸引器で取るためです。
後にも先にも、あれほど命を削って生きた記憶はありません。
気功の先生に少し習い、ガンが浸潤して腸閉塞を起こしかけていた腸に、自分の気を流したり、πウォーターからアガリクス、葉緑素、色々やりました。
その甲斐あってか、抗がん剤を入れながらも、母親はどんどん回復し、食欲も増していきました。
死に向かう病人を間近で見ていて思ったのは、
寝たきりはあっという間に歩けなくなる怖さでした。
逆に、食べられることの喜びは、元気に向かわせます。
気持ちも前向きになりますし、QOLが上がりますね。
足湯をしたり、歩けるように、手首と足首に重りを付けて、ゆっくり呼吸法をしてもらいました。
足を上げながら息を吸ったり、吐いたり。
もはや母娘ではありません。
リハビリ療法士のごとく、つきっきりでご指導させて頂きました。
今の私の原点かも😆
寝たきりを脱却し、自分でトイレに行けるまで回復したのです。
最後に、病室から車椅子で外に出て、桜の花見が出来ました。
後に『落陽~君と最後にみた桜~』という歌になりました。
どんな死であっても、人間らしく逝きたいものです。
美味しいご飯を食べて、よく眠り、自分でトイレに行って用を足すこと。
その基本が出来なくなるのが病気の怖さです。
お薬は『止めること』しか出来ません。
回復は、自分の細胞の治癒能力がしてくれます。
その前に、まず病気にならないことです。
歌で使う呼吸やトレーニングが、心身の健康を調えてくれるような気がします。
私はあかぎれが酷くて、ピアノを弾くのが辛かったのですが、生徒さんと一緒に呼吸法を実践していたら、いつも汗をじんわりかいて、いつの間にやら治ってしまいました。
アカデミーには、ヘルシーボイストレーニングというクラスがあります。
健康づくりに特化したプログラムで、子育て世代や、中高年のお疲れ世代までオススメです!
歌って楽しく健康づくりって、なかなかいいでしょ?😊
■ヘルシーボイトレ
理子先生クラス(少人数制)
第1、3火曜日14:00~
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