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突然ですが、BIll Evansって。
ここ何年もの間、実は聴かなかったんですよね。
正確にいうと、聴かなかったというより、聴かないようにしていたというか…。

もちろん、ライブではWaltz for Debbyだったり、
My romanceだったり、マイナーどころでは、One for Helenなんて曲も好きで、
エバンスのアルバムからちょっと皆がやらなそうな曲選んで演奏してみたりって。
そうゆうのはやってた。


そもそも、ジャズピアノとか始める前から、
小中学校くらいの頃から家で最初に耳にしたのも、よくかけられてたのも、Bill Evans。
親が好きで、アルバムがうちに20枚くらいあった。


生意気ながら、10歳そこそこのその頃から、ジャズピアノなんて全くわかってないんだけど、
「こういう時にはこのアルバム聴きたくなるんだよねっ♪」とか、アルコールすら飲めないクソガキのくせに、(笑)そんな自己流聞き、やってたのを思い出した。

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『モントルージャズフェスティバルのビルエバンス』は、その頃好きだった"お台場に、強引にパパに頼んで、"夜な夜なドライブ"に連れてってもらう強行ツアー(笑)時のBGM。

レインボーブリッジを渡る直前に見る夜景とベストマッチ!とか思ってる生意気な中イチでした。

でも、そんなあの頃の体験が、今につながってるのはたしかだし、
あの夜景を見て、良いメロディーが浮かんだり、なんてのもあった。




このイントロのMCからして「ジャズだな~~」みたいな意味不明なワクワク感。
そこから始る『夜』な音

それがキラキラの東京湾の夜景と、バックに立ち並ぶ都会のビル群。
それに中学生ながら、胸躍った。


だからよく考えると、
あの頃こそ本当にピュアな意味で、「聴いてた」し「楽しんでた」んだよね。一般リスナーの人は普通そうだと思うしそうあるべきなんだけど。


その頃は、当前ながら、「その曲の譜面を知らない」、「どんな構成なのか、どういう決まりでそういう展開で演奏しているのか」も全く知らない。というより、そこに興味すらない(笑)

コードも。アドリブの意味も。掛け合いの意味も。
アル意味、ドラムソロ、なんて、ただただ「よくわかんないけど、なんかオシャレ♡」とか思ってたもんね。笑


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19か20歳で、新宿のJazz Spot Jに、マスターの幸田さんのはからいで初ライブをさせてもらった時は、まだ根拠のない自信しかない世間知らずな女子大生だったので、

卒業してからがリアルだった。

音大も行ってないから、横のつながりもない、縦もない、
ジャズ界には、もっと言えば音楽業界に知り合いなんて一人もいない。

「どうしたら、人前で演奏出来るんだろう…?」


そこからが、"ゼロ"からの戦い。笑


それを考えた時、まず頼りになったのは、CD先生だったし、
エバンスやチックコリア先生。真似とかひたすらしてみて、ギリギリ(その時だけ)サマになったような演奏を、ギャラなんてもらえない場所で、でも人前で演奏してみる。みたいなとこから。


そんな時、ちょっとずつ、すらすら自分の中からアドリブのフレーズが出て来た頃、
たまに来てくれるお客さんから「ちょっとよくなってきたね、ピアノ」
と言ってもらえた頃。

おや?でも気付くと、エバンスが弾きそうなフレーズばっかり弾いてたり…。


ビルエバンスって、未だにそうなんだけど、
本当に、ちょっと聴いちゃうと、すぐ、"エバンス頭(ヘッド)"にされてしまうというか。

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だから、イヤなの。笑


でもね。最近とある方から、このモントルージャズフェスの
リマスター版を頂いた。


なんかジャケットが懐かしくって聴いてみたら。

今度は昔とは違う聞き方しかもう出来なくなった自分がいるんだけど、
「このコードではこんなこと弾いてたんだエバンス」とか思って聴くとさ。それでまた色んなアルバム聴いてみてたらさ。


実は原曲のコードの中で、
全く違うテーマを作って演奏してるのが、この『Portrait In JAZZ』の一曲目の「Come Rain Or Come Shine」




この曲、このエバンスの冒頭の演奏に合わせて「原曲のテーマを歌ってみて」って言われたら、超難しい(笑)って思うくらい、全く別物。

なのに、泣けるくらい完璧な新しいフレーズとパッセージ。


「それがエバンス節」って言っちゃったら簡単すぎるけど。

だけどもっと現実的な考察をすると、
これもきっと「譜面にキメごと丁寧に書いていたんだろうな」って思ったりする。


とある評論家の方が、上原ひろみチャンを取材したときに教えてもらったけど、
アドリブは、「全部長い譜面に書いてある」のだと。

それを何度も弾き込んで、アドリブすら予め作られた作曲で、
クラシックピアノを練習するみたいに、弾きこんで練習するのだと。


最近の桑原あいチャンの曲なんかも、そうだよね。


今時の流れなのかなって思うけど、

でもエバンスを思うと、きっとそういう"Completed JAZZ"は、
何も今に限って始ったことではなくって、

モダンジャズやコンテンポラリーJAZZの黎明期からそうやって、
作り込まれたジャズもまた、愛されてきたわけなんだよね。


たしかに…
ミュージシャンの立場から、もし言わせてもらえるなら、
やっぱり、その場でしか降りてこないアドリブをするのが一番楽しい。


でも、中には「アドリブを排除した」ことによって世間で認知されてったという
こんなプレイヤーさんもいるし…。




それだけ、リスナーとミュージシャン、
もっといったらジャズっていうものと、一般のPOPミュージックの溝って、
ものすごく濃いままなんだろうな、と思ったり。



もし、この先、日本のレコード大賞に、
「ジャズピアノがランクイン」する日が来たら、

それはグラミー賞、いや、むしろ「ノーベル平和賞」ならぬ「ノーベル革命賞」とかもらえるかな?


そしてこれは、時の "風刺" にあたるのでしょうか……?? 


(笑)




でもね、こんな日本で、世界で、何が出来るかなって。
これからどうしたものかなって。


自分に出来ることは何だろう?


そんなことを夜な夜な思いめぐらせてたら、
朝になっちゃった。






いづれにせよ、やっぱり私は、こういう
”アツい”、そして、”その場で作られて行く生の音”に

エクスタシーを感じることだけはたしかだなぁ…。


それにしても、リーのこの演奏、ほんとキュンキュン。


余談だけど、リーって、こないだ一緒にいる時に私が
Mike Sternのマイナーな音源をかけていたら、
「そのギターは、マイクかな?」って、

ギターの音色だけであててた。

他にも、小曽根真さんのピアノなんかもあててた…得意げ




…と、話しはそれてしまいましたが(笑)

今日はおじいちゃんの三回忌なので、ひとまずそろそろ寝なきゃな~~…。



あっそうだ!今日の深夜(11日午前0時)からは、葛飾FM78.9の『MUSIC CLIP』にて、先日の収録が放送されるので、ぜひぜひ…☆

葛飾FMのウェブサイト
サイマルラジオ



それでは皆さん、良い一日を…ドキドキ
おやすみなさ~~いぐぅぐぅ

長い文章お付き合いありがとうございました得意げ

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