先日の記事で、お護摩祈祷させて頂いたこと書きました。

お護摩祈祷で、壇木とか、護摩木とか焚かせて頂き、ご供養と所願成就の作法を俢法します。

今日はその後の、我が山上修験道場で、変化が、あったことです。

お護摩祈祷をさせて頂きますと、家の中で焚くものですから、一階の天井部分から、鴨居までの空間に煙が漂います。
壇木は杉の木を用います。
添え護摩木は、この頃のことで、米トガの木です。
作法の間に、檜の葉を燃やします。
護摩の炎は、護摩壇から1メートルくらい上がります。
気をつけて、炎が弱くならないように、焚きますが檜の葉を入れると、パチパチ音がして、煙もかなり上がります。

そして、護摩作法が、終わる頃には、先程の天井部分から鴨居をくぐって煙が、どの部屋にも侵入してきます。

作法の間も、煙が目に沁みるので、扇風機を二台回して、煙を外に追い出してます。

そして、山上修験道場は、どの部屋も煙の匂いが何日もしています。

外出して帰ったら、その匂いがします。
だけど、焦げ臭い匂いではなく、何だか爽やかな。。香水のような良い匂いではないのだが、何だか安心するような、不思議な匂いです。
家の中で、ご飯が炊ける匂いは、何だか幸せな匂いだと思います。

お護摩の後の匂いは、子供の頃に嗅いだ匂い。
いろいろ考えていたら、あることに気がつきました。
あーーー。檜の葉の燃えた匂いなんだと。
そこで、護摩作法ではなく、檜の葉を燃やして見ました。
すごい煙が上がり、家の中はモクモクと見えないくらいの、えらいことになりました。
慌てて、部屋の窓やら、何やら開けれるとこは、皆開け放って煙を追い出しました。

視界が開けて、あたりが見えるようになって、あの匂いだけは残ります。
本山の大祭などで、柴灯護摩を焚いた時は、あまり感じなかったのですが、屋内では良い匂いでした。
個人の感覚ですが、サッパリ家の中が、お祓いできた感じです。
お護摩の力で清浄になる訳です。

私の父の実家は、製材所でした。

近所の山から切り出した、松や杉、檜などを、持ち込まれたり、仕入れして来た材木の丸太を、大きな機械のノコで引いて、柱や板や製品にしてました。
幼い時の、製材所の匂いなんだと、思い出しました。
少し幸せな気分になれます。
合掌