前回の件から、三週間ほど経過した。
依頼者の彼には、たびたび電話して
体調を聞いていた。

彼の言うには、時折何かが身体に纏わってくるが、直ぐに感触は無くなると言う。
土日には、相手は何かを仕掛けてくるのだが、以前の様に首を締められたり、背中を何かで刺されるような感触は続かないようだ。
そのうち、相手はどうも病院に行ってるのか、毎日ではないが午後から出勤してくることがあるそうだ。

顔色が悪く、何処か患っている見たいだと言う。

私は依頼者の身体に掛けられた、呪詛と生き霊の法を解いた。
その上、依頼者に彼の身体に、生き霊と呪詛を封じる法を掛けたのだ。

以前の様に、生き霊を返したり、呪詛を返していない。

たぶん相手は、生き霊や呪詛を掛けたり、あるいは術者に頼んで、何かの法を掛けてきているはず。
何かを掛ける度に、エネルギーを消費するだろう。
怨念の呪詛などかけると、そのエネルギーに死霊や、低級な神、妖魔などの諸霊がついてくるはずだ。

しかし呪詛の相手が居なかったり、届かなければ、その諸霊達は、呪詛を掛けた本人か術者を攻撃することが考えられる。
あくまでも私の個人の考えだが、過去にも経験したことがあるのだ。

依頼者の彼には、くれぐれも注意して、潔斎も怠ることなく、来月の中頃に、お祓いに来るように伝えた。

まだ安心は出来ないが、ある程度の結果は一応見えたと思う。

相手も、呪詛なんて掛けずに、他の修行でもするようにと願います。
合掌