以前、三十代後半の男性が、同じ職場の人から、仕事上の意見の違いから、険悪な対人関係になり、どうも呪詛を掛けられていると、相談して来たので生霊返しを修法した。
数日は彼の身体に何も起きなかったし、相手は身体調子が悪そうにしていた。
だが、週末になると相手は、復調したらしく、今度は依頼者の彼が
身体に不調を感じた。
そこで我が家に、生霊返しを依頼しに来た。
私は、個人に返す呪詛返しを修法した。依頼者の彼の身体に掛けられた、生霊と呪詛を個人に返した。
それから二三日したら、私の身体に不調が起きた。
依頼者の彼も身体に不調が起きたのだ。
その週末に彼を呼んで、今度は彼の身体に掛けられた生霊と呪詛の法を
解きました。彼の身体に生霊や呪詛が掛からないように封じを掛けた。

やり合っていたらキリがない。
最後は体力勝負になる。
相手が若かったら、老年の私は不利になる。
そこで、一切の法を解き、術を封じたのだ。
我々修験行者は、不動の式なるものを作法する。
相手に掛けることも、解くことも出来るのだ。
次の週末も、依頼者の彼は、今までみたいに首を締められた感じも、背中に何か刺さってる感じも、薄らいでいると言っていたが、念には念をいれて、彼の身体に掛けられた呪詛や生霊の術を解き、彼の身体を守るため、生霊と呪詛の封じを掛けた。
そして明日が、週末となるが。
今の所、彼は何も言って来ない。
水曜日の、夜に様子を聞いたが、一応何も不調はないと言っている。
相手も、週末に何か術をかけるか、もしくは他の術者に頼んで術を掛けて来るかもしれないが、
さて、どうなることやら?様子を見ることにする。
素人さんが、強力な念を送って来たら、生霊は飛んでくるが、
この度の相手は、自分で修法できるレベルだと思う。
そして此方が強力に返したら、他の術者に頼んで、また新たに呪詛を掛けて来ていると思っている。
私的には、送られて来た呪詛も、生霊もそのエネルギーを解いて、その上封じを掛けたら、相手は手応えを感じないと思う。
しかし相手側の身体のエネルギーはかなり消費するはずである。
見えない相手と見えない攻防を繰り返しても、疲れるだけだ。
そして様子を見ています。
さて?どうなることやら?
合掌。