「言うのだ!」

「嫌だっ!」

「言うのだ!」

「嫌だっ!」

「嫌だっ! あっ間違えた。言うのだっ!」

「……」


あれからもう一時間。ずっとこんな感じです。あっ僕はぴよっちです! 二人がじゃれあってる間に司会役を貰いました。


「うさっぴぃ、そろそろ言った方が……」

「「お前は黙ってろ!」」

「……しゅん」


ずっとずっと……こんな感じです。僕にはどうにもできません。

えっ? 何故こんな風になっているか? ……いつまで経ってもうさっぴが感謝の言葉を言わないのです。


「なんで私らがありがとうだなんて言わなきゃいけないのさっ!」

「だからファンサ、……げふん。いつもの感謝の気持ちを込めて──」

「結局サービスかっ!」

「あの……ねぇ、話が進まないよ?」

「「うるせぇ!」」

「……グスッ」


誰でもいいです。……この二人を止めてあげて下さい。

諦めて食事しようとしていた僕を、ふとご主人様が止めて来た。


「じゃあまずぴよっちから言ってよっ」

「えっ?」

「いや~そうだ。それがよかったんだ。先にお手本見せてあげて……うさっぴに」

「──ぇえ!?」


いきなりの大役なんて出来るんでしょうか? 何故だかうさっぴの視線が痛い気がした。……何でかな?


「えっえ~と……」

「うんうん」

「……え、と」

「うん」

「……」

「え、……何を言えばいいんですか?」

「えっ」


頭の中が真っ白です。感謝の言葉と言われてもなぁ。


「いやいやいや! 色々あるじゃん。例えば──ありがとうっとか?」

「……普通だな」


そうか~。よーし!


「えっえ~と! こ、」

「「っこ?」」


一瞬、間を置いて言う。


「こ、こんな下手くそなブログですが、どうぞ皆さんよろしくお願いします!!!」

「あ……」

「?」


必死の気持ちでぺこりとお辞儀をした。顔を上げた時、ご主人様の顔が凄く青くなっていた。……何で?


「……すいませんでしたごめんなさいだから許してくだ──」

「ハァ。ぴよっちが天然でなければ完璧なドSだったんだろうな……」

「?」


結局、琉希の顔色が青い理由のわからぬぴよっちだった……。




……③へ続くよ