誰かに嫌われる事が
怖い頃があった。
もっと、ずっと若い頃の事だ。
そういう時には
きまって
すぐにその場から
逃げようとしていた
何かを失う事が
哀しい頃があった。
もっと、ずっと若い頃の事だ。
そういう時には
きまって
すぐにその場を
取り繕うようにしていた
まるで
今の自分が
夢のようだ。
今日も無作為に
「ありがとう」
と声を掛けられ
笑顔でそれらに応えている
分厚いブラウン管の中の
湾曲したヒーローに
目を奪われていた
もっと、ずっと幼い頃の僕が
「ニシシッ」って笑いながら
後ろから僕を指差しているんだ