金鈴の刻 「孤独と痛みと罪と咎」
「どうしよう……」
「んなこといっても、どうしようもないだろ。」
そんな事を言っているのはバトルメイジ、ヴィーリカとメカニック、爆秋刃だ。
指揮官が闇に堕ちてしまい、どうすればいいのか迷っていた。
レジスタンスは自分たちの故郷を開放するという、目標の元に動いていたのに……
いつの間にかブラックウィングと本格的に敵対するようになってしまった。
挙句の果てには……この状況。
「とにかく、今は逃げるしかないだろ。ヘマしたら俺たちまで闇に堕とされるぞ。」
「そう……だな。」
今は逃げなければ、そして皆を元に戻す方法を探そう。
其の時、風を射るような勢いで弓矢が足元に突き刺さる。
「ヴィーリカに爆秋刃、どういうことだ。」
「……!仮に狩り……。」
仮に狩り、ワイルドハンターの青年だ。
彼は指揮官たちと同時に闇に堕ちてしまった一人でもある。
まさか、見つかってしまうとは……。
「逃げるつもりなのか?」
「そうじゃない、俺たちはレジスタンスを元に戻す方法を探しにいくだけだ!」
「……すまん、指揮官に言われたんだ。『裏切り者は抹消しろと』」
やばい……今逃げないと殺される。
狂気の力も加わって仮に狩りは前より格段に強くなっている、今勝てる相手じゃない。
二人の決死の逃亡が始まった。
***
「肝心なところで聞きそびれたな……。」
イクシオンはヘネシスに居た。
何とかレジスタンスを避け、たどり着いたのは苦手な場所。
人の多いところは苦手だ。
「……ねぇ聞いた?研究所の話。」
「うんうん、聞いた。最近噂になってるよね~。」
「酷いよね~、まさか小さな女の子まで殺しちゃうなんて。」
「しかも冒険者だって、怖いよね~」
あの糞政府め、情報流出もいいところじゃないか。
……そういえばリヴは何処に消えた、問い詰めたい事があるのに何故いない。
「そうそう、その冒険者ってね……ちょうどあんな人みたいな感じだったんだって」
「っていうか……あれが本人だったりして。」
「あ……。」
いつ知った、何処から手に入れたその情報。
そんな事も思ったが……今は逃げよう。
騒ぎにでもなったら面倒だ。
そんな時、横を通りかかった冒険者らしき者が腕を少し掴み声を掛けてきた。
「まって、君ってもしかして……あの研究所の『殺人鬼』だったりする?」
「……っ!」
「そう、なんだね?それじゃあ君が……。」
「どけっ!」
無意識にその場から逃げ出してしまった。
怖かった、
これ以上正体が知れたらどうなる。
当然、騒動が起きる。拒絶される。
もう、誰かと居れない気がした。
誰かと居てはいけない、誰かと同じ道を歩んではいけない。そんな気がした。
『人殺し』 『殺人鬼』 『いらないもの』
そういわれるのが怖い。
いや、拒絶されるのが怖い。
他人を傷つけてしまうのが怖い。
どうすればいい、一体どうすればいい。
どうすれば、何も傷つけずに済む?
━いっそのこと消えてしまえば良いのでは?━
そうだ、消えてしまえば良い。
今更、いてもいなくても変わらない存在ならば。
いない方がいい存在ならば。
消えてしまえばいい。
存在意義の分からぬ者に、生きる場所などない。
私が消えても、誰も悲しんだりはしないだろう。
人一人死んだって、何時の日か忘れられる。
どうせ、存在意義なんて見つかるわけが無い。
このまま操り人形にされて誰かを傷つけるより、自ら消えたほうがまだマシだろう。
誰かを殺して生きるより、だれも傷つけず自分を殺せばいいんだ。
罪という闇の中で、彼は消える道を選ぶのか。
(自分が死んで泣いてくれる人は)
(いる?)
***
後書き
まさかの自殺フラグ!?
とりあえず、リヴたん呼んでこようか!はやくとめないとガチでタヒるぞ!?こりゃ
なんでこうなったーよ(ぇ