こんばんは!
原田メソッド認定講師の河村厚志です。
昨日は心の栄養〜ストローク〜という事について記事を書かせていただきました。
本日はそのストロークの種類や実践のポイントについて掘り下げていきたいと思います。
まず、昨日のおさらいですが、
心の栄養ストロークとは、人として生きていく上で必要な豊かな心を得る為のガソリンです。
人は世間にに必要とされたい!価値ある人間だ!と確信したいと願っています。
ストロークはそれらを得る為にとても重要な心の栄養なのです。
ストロークを実践するにはまず、相手に関心を持たねばなりません。
やる気、元気にしたいターゲットが必要なのです。
ターゲットが決まれば、あとは実践あるのみ!
ストロークには種類がある
ストロークには種類があります。
1 肯定的ストロークと否定的ストローク
ストロークには、褒めるや握手、ハグなどの”肯定的ストローク””と叱るや注意などの”否定的ストローク””の2種類に分かれます。
ここで大切なことは、肯定的ストロークばかり発してしまい、否定的ストロークが全くない状態です。
否定的ストロークの中での部分や行動に対する否定は決してマイナスのストロークではなく、きちんと間違っていることは間違っていると伝え、ダメなものはダメと伝える大切なストロークなのです。
私が小学生のころ、学校帰りにいたずらをしていて良く近所のおじさんに叱られた記憶があります。
今思えば、ダメなものはダメと教えていただいていた、否定的ストロークだったんですね。
以前のブログで関係の質についてふれましたが、褒める、認めるといった肯定的ストロークだけでは、ある程度の関係の質は高まっても、それ以上にはなりません。
ポイントは本音トークです。
相手の耳に痛い事が言えて本当の関係が構築されるのです。
「あなたのことは好きだけど、○○なところは直した方がよいです!」
相手の事を思うからこそ言えるのです!
自己開示、本音トークができるようになるためには肯定的ストロークと否定的ストロークのバランスがとても大切です。
2.肯定的、否定的の2種×4つの領域
①肉体的ストローク
肯定的→スキンシップと呼ばれるもので握手、ハグ、ハイタッチ等があります。マイナスのストロークとしては殴ったりたたいたりがありますね。
否定的→お尻を叩く、つねる、食事を与えない等があります。
②心理的ストローク
肯定的→笑顔、挨拶、ありがとう、話を聴く等の心理的な関わりです。相手への存在承認に有効です。
否定的→しかる、反対する、注意する等があります。正しく使えば効果的な関わりになりますが、使い方を間違えると相手を傷つけてしまい、精神的なダメージを与えてしまいます。
③条件付きストローク
肯定的→相手の条件を見つけて褒めたり、認めたりする関わるです。あなたの○○が好き(OK)です。
否定的→嘘がダメ、遅刻がダメ、忘れ物がダメ等 部分否定や行動否定です。誰かを注意すると時は、あなたの○○はOKでない等、部分否定、行動否定を心掛けでください。
④無条件ストローク
肯定的→あなたを愛しています、あたなの病気が治るならお金なんで惜しくないよ等の存在承認です。あなたの存在を認めるストロークです。
否定的→嫌い、無視等の人格否定です。自殺者の多くが無視等による人格否定により追い詰められると言います。このストロークはマイナスのストロークで絶対に行ってはいけません。
以上がストローク実践における知識となります。
ストロークで心を豊かにするポイント
ストロークで心を豊かにする!
前半部分でお話しました、部分否定は肯定的ストロークとのバランスがとても重要です。
私は肯定的ストローク2に対して部分否定のストローク1、2対1の割合をおすすめします。
また、ストロークは与えるだけではなく、もらう事も重要です。
人から感謝される行動を積極的にとることで「ありがとう」をGET、お困りごとを解決して「ありがとうございます」をGET、ごみを拾う、駐輪場の自転車を整理する、電車で席を譲る等、多くのありがとうをもらう事は自分の心の豊かさを満たすことにつながります。
また、ストロークが欲しくなった時にもらえる人間関係を作っておくことも重要です。このような関係を”メンター”と言います。
ストロークを実践するポイントは、意識的に与えるという事です。誰にどんな場面で何をするのかを事前に決めて毎日実行すると、必ず相手との人間関係の質は向上します。家族や同僚、友達、チームメイト等、是非ターゲットを絞って実践してみてください。
ストローク文化を作ること
何度も言いますが、ストロークは心を豊かにするガソリンです。
しかしながら、まだまだ世間はストロークに対する認識が浅く、浸透していません。
私の会社でもストローク導入にチャレンジしましたが、あまりうまくいかず浸透しきれませんでした。
なぜか?それは文化がないからです。
意図して狙ってストロークをするのは意外に恥ずかしさを伴い、エネルギーを使います。
まして、ストローク文化のないところでのストローク実践は、最初は逆に白い目で見られたり、笑われたりと心理的なハードルが立ちはだかります。
そのためには、組織、チーム、家族で「なぜ、ストロークが必要なのか?」という事について意味、目的を理解する事が重要です。
導入に失敗したからと言って諦めてはいけません。
何度も何度も説明し話し合い、理解を深め、実践を重ねていけば文化として浸透するはずです。
目には見えない心、気持ち、「不安感」を下げ「存在感」を高める。
何度も言いますが、ストロークは心の栄養です。
以上がストローク〜心の栄養〜実践編となります。
次号からは、ストロークと自己肯定感についてのお話です。
自己肯定感とはなにか?「自分のあるがままを認め、自分の存在を肯定する」自己肯定感を高める為には?
ストロークをもらう事で高まる自己肯定感について深堀りします。
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次号へつづく