ナツメくんが遊びに来た。土日は学校もないから暇なんだろう。俺らまだバイトもできない歳だしね。ナツメくんがスマホのWiFiをONにする。うちのWiFiにタダ乗りだ。いつの間にパスワードをゲットしたのか謎だけど、まあいいか。買ってきたコンビニ弁当を食べる。しかもふたつ。ひとつ俺の分かと思ってたよ。飲んでるのはいちごミルク。食事にいちごミルクって、合うのかな?食事を済ませてポッキーを食べる。やけに静かなのは口にものが入ってるからじゃない。またろくでもないことを考えているからだ。ナツメくんが言う「ろくでもないこと」は、実は思いつきでしゃべっているわけではない。彼なりのロジックに基づいてこの世界に吐き捨てられる。だから意外とツッコミには骨が折れる。それが面白いんだけどね。
ナツメ「なぁフユキ…」
フユキ「なに?」
ナツメ「食べ物を砕いて水分抜いて酵素とかで分解したら、うんこって人工的に生成できるんじゃないかな?」
フユキ「…ナツメくん、それ、いつから考えてたの…?」
ナツメ「メシ食ってる時から」
フユキ「完全にどうかしてるよそれ…お願いだから部室で実験とかしないでね…」
ナツメ「なんでだよ」
フユキ「絶対に臭いじゃん」
ナツメ「臭いかな…そこは考えてなかった」
フユキ「普通まっさきに考えない?」
ナツメ「あと、作ったとしてそこからどうすればいいんだろうな」
フユキ「トイレに流すしかないんじゃない?」
ナツメ「うんこじゃん」
フユキ「うんこなんでしょ?」
