
美術部グループLINE
アキオ「退院した〜」
ナツメ「お」
フユキ「おめでとう!」
美樹「兄貴、おつとめご苦労様でした」
アキオ「出所じゃないから…」
美樹「なら脱獄?」
アキオ「ムショから離れようよ」
幸子「新学期間に合ったな」
アキオ「いや〜、行けたら行きたいけど…まだ無理かも…」
フユキ「宿題大丈夫?」
アキオ「入院中やることないから、終わらせたよ」
フユキ「そこだけはよかったね」
ナツメ「宿題…」
フユキ「ナツメくんにはまだ聞かないことにするよ」
ナツメ「なんでだよ」
フユキ「最終日に聞いた方が面白いから」
幸子「にしてもアキオ、さんざんな夏休みになっちゃったな…」
アキオ「前半はナツメたちと『存在しないアイス屋』に行ったりしたけど…」
美樹「存在しないアイス屋!?」
フユキ「うん。ナツメくんから誘われたんだけど、ナツメくんの夢に出てきたってだけで存在してなかった」
美樹「ひどい…」
アキオ「おまつり、行きたかったな…」
フユキ「花火の写真、送ろうか?」
アキオ「花火だけは見えたよ」
ナツメ「お、よかったじゃん」
アキオ「病室からな」
ナツメ「…」
美樹「かわいそう…」
ナツメ「ハッカパイプ、買ってあるぞ…?」
アキオ「お、ありがとう。みんなはどうだった?夏休み」
美樹「私はさっちゃんが遊びに来たり、澪ちゃんにつきあって公園に写生に行ったりしたけど、基本的に家にいたよ」
ナツメ「澪ちゃんって誰だっけ?」
美樹「いとこの子」
フユキ「前に聞いたことがある気がする」
ナツメ「小田切さんのいとこか…かわいそう」
美樹「なんで?」
ナツメ「かわいそうじゃおかしいか。ごめん。かわいいそう?かわいいっぽい?かわいいくさい?なんて言えばいいんだ?」
フユキ「何が言いたいの?」
ナツメ「『おいしそう』のかわいい版みたいな?」
フユキ「かわいそう…違うな…」
幸子「かわいらしい?…じゃ意味違うか…」
ナツメ「つまり、かわいいのではないかと推測したってこと!」
アキオ「『かわいいんだろうな』でいいんじゃないか?」
ナツメ「それだ!」