【水沢アキ/CD】

□ 水沢アキ(1954〜)の歌手としての活動は1973〜75年頃。アルバムは1枚のみ。

▶ #昭和歌謡


《娘ごころ》 *
___(SONY Rec. SRCL2892/CD選書)

*P1973 (CD1994) / #カバー曲

01)娘ごころ
02)おしばな日記
03)あなたのことでいっぱい
04)指きり

05)野のこみち
06)いつもの駅まで
07)愛を知ったから
08)誰も知らない

09)河を野菊が
10)いつからか
11)さよならなんて言わないで
12)私は忘れない

〈曲〉筒美京平 (01-12 全曲)
〈詞〉山上路夫 (01-06), なかにし礼 (07), 岩谷時子 (08, 10), 橋本淳 (09, 11, 12)

◇Arr.: 筒美京平 (01-06, 11, 12), 高田弘 (07-10)

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■ 全曲筒美京平作品で、そのうち半分の6曲を山上路夫が作詞を担当。この二人の組み合わせは、筒美作品全体の中でも比較的限られている?ような気がします。また水沢アキにより最初に歌われたのがこの6曲でもあるようです。

■ 一聴した段階では、さほど悪くないように思え、聴き込むほどにデビューアルバムとしてはなかなか安定感のある歌いっぷりのように感じました。どちらかというと (特に前半6曲は) 少し懐かしめの清純路線?みたいなところを狙っているのかとも。

□曲として印象に残るのは、前半ではアルバム・タイトルの「娘ごころ」があげられるかもしれませんが、何回か聴くと、ゆっくりしたテンポの「野のこみち」が素直な曲調で歌い方含め好感が持てます。

■ 後半6曲は、石田ゆり(tr.07)、伊東ゆかり(08, 10)、高田恭子(09)、岡崎友紀(11, 12) が先行して取り上げた筒美京平作品のようです。ただ、このアルバム前半の曲イメージとのバランスがうまく取れていると同時に、水沢アキの曲として、何の疑いもなく聞けてしまうところが、このアルバムのミソとも言えます。
特に、伊東ゆかりが歌った「誰も知らない」は、水沢Ver.のほうが個人的には好みかもしれません。 🐾
(2017.03.05)