今年は(というか今年も)

大きな変化の年になっていますね。

 

“トランプ2.0”の政権人事徹底予測 問われる「トランプ氏への忠誠心」 保守系シンクタンクが進める「プロジェクト2025」とは【アメリカ大統領選挙】 | TBS NEWS DIG (3ページ)

 

2024年の最大リスク「トランプ復権」に身構えるアジア 編集委員 高橋徹 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

トランプ「クレイジー」戦略は今回も成功するのか 元「かばん持ち」が語る「マッドマン」の本当の人格(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

 

ジョー・バイデンに代わりカマラ・ハリスが指名され、にわかに行方がわからなくなった米大統領選挙。「プロジェクト2025」をご存じだろうか。プロジェクトは、ドナルド・トランプが大統領に返り咲いたとき、政権移行がスムーズにいくように立ち上げられたとされる。その上級顧問を務め、トランプの個人秘書でもあったジョン・マッケンティー氏がインタビューに応じた。 【写真多数】トランプは協調性がある? ジョン・マッケンティー氏 *  *  * ■弱冠25歳でトランプ陣営へ  マッケンティー氏が上級顧問を務める「プロジェクト2025」は、ロナルド・レーガン政権を支えたとされる大手のシンクタンク、ヘリテージ財団が主導して進める米政府再編構想で、100以上の保守系団体が参加している。  マッケンティー氏は、トランプ1期目の政権のときに個人秘書、つまりかばん持ちをしていた人物だ。政権末期には要職の大統領人事局長に就き、トランプのアジェンダに合わない政府高官を追放する役割を担っており、政権内で一目置かれる存在となっていた。  2015年6月にトランプが大統領選出馬を表明したとき、マッケンティー氏はまだ25歳だった。 マッケンティー氏:トランプが出馬を表明したとき、私はちょうどフォックスTVでエントリー・レベルの仕事をしていました。出馬を知り、選挙運動に参加したいと思い、応募したら採用されました。スタートアップ・ビジネスと同じような感じで、非常に小さな規模でした。予備選挙を勝ち抜いていくにつれ、指数関数的に規模が大きくなっていったのです。  私は初期に入っていたので、rise through the ranks(出世の階段を上ること)は簡単でした。 ■トランプと行動を共にし、状況を報告  ボランティアから始めて、候補者(トランプ)のスケジュールを管理する地位になり、次に候補者だけではなく、スタッフのすべてのトラベルのブッキングをしました。  2016年にはトランプの側近として、常に一緒に行動をするようになりました。いわばかばん持ちです。トランプが必要としたものをすべて用意し、状況を把握してトランプに報告する、かなり重要な立場でした。 ――マッケンティー氏は、当時の環境をこう振り返る。 マッケンティー氏:間違いなく、ペースが速い環境でした。やるべきことが多かったのですが、常に状況を把握しなければなりませんでした。仕事の量に圧倒されてつぶれては何もなりませんので、常にやるべきことに集中していました。 ――常にトランプのそばにいた、ということは、トランプの「本当の姿」を至近距離でずっと見ていたということになる。トランプは過激な発言や罵詈雑言を繰り返していたのか。

 

■トランプは「協調性があり、公平に仕事をする」  マッケンティー氏:それはpublic persona(公人としての人格)としてのトランプです。私が見たトランプは、誰とでも気軽に話し、協調性があり、差別的な言葉も使わないし、誰とでも公平に仕事をしていました。自分と意見が異なる人とも自ら進んで関わっていました。work ethic(「労働倫理」、特に労働は価値あるもので、 働けば働くほどよいとする考え)もしっかりしていました。 ――米大統領選に向けた共和党の全国大会は、7月18日にウィスコンシン州ミルウォーキーで最終日を迎え、トランプは同党の大統領候補指名を受諾する演説を行った。  前半はかなり抑制されたトーンで7月13日の銃撃事件を振り返り、国民の結束を呼びかけたが、後半になるといわゆる<トランプ節>が復活した。  マッケンティー氏に言わせれば、「前半がトランプの私的な人格で、後半が公的な人格」ということになる。 ■トランプの「過激さ」は戦略 「トランプ節」――罵詈雑言を交えたトランプの「過激さ」は2015年、大統領選に出馬する直前に、公的人格として、戦略として意図的に採用されたものだ。  当時のトランプのアドバイザーの一人で弁護士でもあるサム・ナンバーグ氏は、「16人も立候補者がいれば、まるで議員選挙みたいになる」とトランプに言ったという。ナンバーグ氏はこうも言っている。「トランプは候補者の集団から抜け出すべく、挑発的な、言語道断とも言える方法に出るという意図的な決断をした」  トランプ自身、ニューヨーク誌に「もし私が大統領らしい振る舞いをしていたら、他の候補と何ら差別化はできず、とっくに消えていただろう」という趣旨のことを語っている。  普通はその逆だ。つまり私的な会話で罵詈雑言を吐いていたとしても、公的な場ででは洗練された言葉を使う。だが、トランプが罵詈雑言を吐くと、いかにも「トランプらしく」聞こえる。それが彼の人格である、と認識している人も多いだろう。 ■「暴言戦略」の広告効果は20憶ドル  だが、暴言こそが、トランプの戦略だった。暴言を吐くとメディアが注目することを、トランプは熟知していた。トランプは自分のリアリティ番組「アプレンティス」で、“You’re Fired!”と怒鳴った方が面白いことをわかっていた。  ニューヨーク・タイムズ紙によれば、1期目の選挙戦でトランプが集めたメディアの注目を広告費として換算すると、2016年8月の時点で20億ドル近くにもなるという。  対照的なのが、バイデンが大統領選からの撤退を決断し、バトンを渡した、副大統領のハリスだ。

 

ハリスのスタッフ43人が辞めた  日本ではあまり報じられていないが、彼女は私的な会話では、いわゆるfour-letter word(4 文字からなる卑猥な単語: fuck, cunt, shit など)を連発することは、アメリカではよく知られている。けれども、公的な立場では絶対にfour-letter wordを言わない。  ただし、ハリスは、公表されているハリスのスタッフの47人のうち43人が辞めている。「パワハラ」といっても過言ではない口調で、スタッフを問い詰め、その様子を目撃して辞める人もいたという。かつて検事であったことから来ているふるまいかもしれないが、トランプがプライベートで示した「協調性」とは対極にいるといっていい。 ■ビジネスマンのバックグラウンド マッケンティー氏:政治についてはアウトサイダーであることが、トランプに他とは異なる視点を与えていたのだと思います。トランプは不動産業やテレビ界を席巻した人物です。その人が政治という新しい分野に挑戦し、しかも今までにない独自の方法で取りかかっている姿を見るのは、楽しく刺激的なことでした。明らかにビジネスマンのバックグラウンドがあったからこそ、「戦略的に暴言を吐く」という新しい戦略を選んで、奏功したのだと思います。 ――トランプは「権威主義的である」とみている人は多い。実際はどうだったのか。 マッケンティー氏:権威主義的ではまったくありませんでした。1期目にはトランプのアジェンダに反対する人が政府にたくさん入っていました。もし彼らがもっとトランプと協力する気があれば、この国はもっとよくなっていたでしょう。私は、トランプが自分に反対する人に対して、権威主義的な態度をとっている姿を見たことがありません。 ■「クレイジー」であることの有効性 ――トランプは「予測不能(unpredictable)」ともいわれるが、実際はどうなのか。 マッケンティー氏:その通りですが、トランプの予測不能性は長所として作用していると思います。いま、ウクライナやガザで戦争が起きていますが、もしトランプが大統領だったなら、起きていないと思います。トランプがどう出るか、予測がつかないからです。 ――歴史学者のニーアル・ファーガソン氏は、政権内部の人間から直接聞いたとして、筆者にこう話した。トランプは2022年、「自分が大統領であれば、プーチンはウクライナに侵攻していなかっただろう。『ウクライナを攻撃したらモスクワを爆破する』とプーチンに言ったからだ」と言ったのだという。 「トランプは、リチャード・ニクソンが最初に説いた『マッドマン・セオリー』(狂人理論)を象徴するかのようだ。もし相手が私をクレイジーだと思えば、相手の計画や行動を抑止できるという理論であり、戦略である。実際にトランプが大統領だった期間、ロシアも中国もアグレッシブな立場を一切取らなかったのである。みごとに『マッドマン・セオリー』の有効性が証明された」(ファーガソン氏) (ジャーナリスト・大野和基) ※文中一部敬称略

 

まぁそうなんじゃないですか?
民主党の誰がどうとかの問題ではなく共和党でもトランプは若干今までとタイプが違うし、8年経っても歳とっていても支持者がたくさんいるのは間違いないですから
この間、ケネディとの会話が流出した件でも電話かけてきたバイデンの事を悪く言ってなかったですよね?
誰でもそうですが家での顔、仕事の顔のように外面と内面は違うと思います

マッドマンセオリーについては本当にその通りだと思う。結局のところ、世界最強であるアメリカの大統領が何をするかわからない、はならず者達にとって強力な抑止力になっていたのだろう。

なんだかなあ。
記事だけ読むとマッケンティ氏はずっとトランプ氏の傍にいるのかと思ったけど、大統領時代に金銭不祥事でクビになってんじゃん。
そりゃ、クビになった自分を再度拾って貰ったんじゃおべんちゃらしか言えないわな。

外ではめちゃくちゃやってるけど実はいい人なんです、みたいな話は、外の人である我々にとっては余計不快なだけだ。

プロジェクト2025とトランプの関係についても聞いて欲しかったな。

 

トランプ「ディープ・ステートを一掃」「報復」  キーパーソンが語った仰天の「ホワイトハウス」人事構想(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

ジョン・マッケンティー氏は、ドナルド・トランプが大統領に再選を果たしたとき、政権移行がスムーズにいくように立ち上げられた「プロジェクト2025」の上級顧問を務めている。マッケンティー氏のインタビューからは、彼が準備を進める「ホワイトハウス」の恐るべき人事構想が見えてきた。 【写真】データベースを作り反対者を入れない…恐るべき人事構想を明かしたジョン・マッケンティー氏 *  *  *  下記は、「プロジェクト2025」が、政権移行から政権発足直後まで何が実施できるかを体系的にまとめたものだ。 (1)     政策アジェンダ (2)     人事 (3)     研修 (4)     大統領当選から180日間のプレイブック ■人事に「アジェンダ」反対者を入れない ――マッケンティー氏はこのプロジェクトに、どういう面で関わっているのか。 マッケンティー氏:私はいま「プロジェクト2025」の仕事の一部を請け負うThe Right Stuffという自分の会社を持っています。「プロジェクト2025」には私がホワイトハウスの人事局で働いているときに学んだすべてのことを提供したいと思っています。   1期目は政権移行の準備がまったくできていなかったので、ホワイトハウスは大混乱でした。政府高官で空白が続いたポストもありました。  今回、ドナルド・トランプが大統領に返り咲いたら、同じ混乱が繰り返されないよう、アジェンダを万全に準備しています。また、ホワイトハウスの人事にアジェンダに賛同していない人を入れないようにすることも重要です。 ■「人物データベース」を作成 ――あなたが関わっていることで、最も重要なことは何か。 マッケンティー氏:応募してくる人のレジメを正しく判断し、政府で働く方法を教え、訓練すること、つまりインフラをしっかり構築することです。1期目のとき、その準備が全くできていなかったので、政権に入った人はやり方がわかりませんでした。  このプロジェクトでは人事のデータベースを作り、誰からの推薦とか、どういう分野に適しているかなど、人物情報を詳細に管理しています。必要なときに、すぐにデータベースから適任者を推薦できるようにしています。 ――2016年の選挙は、トランプが勝つことを予想していなかった人が多かった。あなたはトランプが勝つと思っていたか。

 

■トランプの勝利を疑ったことはない マッケンティー氏:2016年のときは多くの人がヒラリー・クリントンが勝つと思っていました。  私は、トランプがトランプタワーのエスカレーターを下りたところで、スピーチをしたときのことをよく覚えています。トランプは「アメリカで忘れ去られた人々」に向かって話していたのです。そのとき、これは共和党ベースでは響き渡るメッセージだと思いました。このスピーチを聞いたとき、政治にまったく関わっていなかったトランプが勝つと思いました。一度も疑ったことはありません。 ――トランプ自身が勝つと思っていたか、知っているか。 マッケンティー氏:最初はどうかわかりませんが、常に隣にいると、トランプが自信にあふれているのがよくわかりました。ポジティブな思考の持ち主で、人が「トランプは負けると思う」と言っても、彼は同意しませんでした。投票日の前日も一緒にいましたが、トランプは「すべてがうまく行く」と言って自信にあふれていました。 ■官僚制度というヘドロをかき出す ――トランプは「ディープ・ステートを一掃する」と言っているが、ディープ・ステートとは何か。 マッケンティー氏:ワシントンDCの官僚機構のことです。官僚機構のパワーが大きすぎて、大統領がやるべきことがスムーズにできません。「drain the swamp(ヘドロをかきだせ)」とトランプはよく言いますが、ロナルド・レーガンは大統領だった1983年、「drain the swamp of bureaucracy in the federal government (連邦政府の官僚制度というヘドロをかき出せ)」と言っています。トランプの好きな表現の一つで、トランプが使い始めたのは2016年10月からです。「首都ワシントンDCにたまったヘドロをかき出す」という意味で使っています。 ■「トランプにはカリスマ性がある」 ――大統領に求められる、最も重要な要素は何だと思うか。 マッケンティー氏:カリスマ性です。経済政策とか移民政策とか、もちろん政策は重要ですが、国のリーダーに求められる最も重要な要素は、間違いなくカリスマ性です。この点、ジョー・バイデンはカリスマ性がまったくありません。トランプは良し悪しは別として、誰からみてもカリスマ性があることは否定できません。

 

■大統領は「多くのことを成し遂げる」 ――トランプが大統領になると権威主義に傾くという人も多い。 マッケンティー氏:合衆国憲法は、我々の政府を「三つの部門」に分けています。立法権を持つ「立法府」、行政権を持つ「行政府」、司法制度を持つ「司法府」として、三権分立を採用しています。  このうち行政府については、合衆国憲法の第2章第1条第1項に「国の行政権は大統領に与えられるものとする(“The executive Power shall be vested in a President of the United States of America.”)と書かれています。これは、国民は権限を大統領にあずけ、大統領はその権限を誠実に遂行しなければならないということです。つまり、行政のすべての権限は大統領に帰属しています。  大統領の周囲に適切な人材を配置すれば、大統領はもっと多くのことを成し遂げることができるでしょう。それは必ずしも権威主義を意味しません。憲法上に与えられた権限を最大限に生かすということです。最近、最高裁で免責特権が大統領に与えられる判断が出されましたが、それも同じ理由です。免責特権は、大統領がやるべき仕事に集中するためのものです。 ■民主党政権と過去への復讐 ――トランプは大統領に返り咲いたら、報復すると言っているが、どういう意味か。 マッケンティー氏:二つ意味があると思います。一つはトランプを倒そうとしている政権に対する復讐です。民主党政権は、トランプに戻ってきてほしくないと思っています。  もう一つは、7年前からやろうとしてできなかったことを完結するという意味だと思います。バイデンが政権を取ったことで、トランプがやろうとしていたいろいろなことが完結できませんでした。 ■民主主義にとって大きな試練 ――マッケンティー氏は、この大統領選挙でトランプの大統領復帰を願っている。1期目は政権移行の準備が全くできていなかったので、政府内は混乱していた。今度こそ、という思いがあるようだ。 トランプ政権下で2018年4月から2019年9月まで国家安全保障担当大統領補佐官を務め、アメリカの外交・安全保障政策を担ったジョン・ボルトン氏は、こう語る。 「トランプは独裁者になれるほど利口ではありません。アメリカの憲法も制度も強靱です。とはいえ、トランプが再選されたら、大きな試練の4年間になるでしょう」  ボルトン氏が最も懸念することの一つは、トランプは司法省にプレッシャーをかけ、政敵を訴追するように仕向けるかもしれないことだ。司法制度そのものが危機にさらされ独裁主義に傾くので、民主主義にとって大きな試練になる、というのだ。

 

■トランプ VS. ハリスの行方は  バイデンはついにカマラ・ハリスにバトンを渡した。ハリスは2015年に大統領に立候補したが、最初の予備選の前に脱落している。  現在の副大統領の地位は自分で勝ち取ったものではなく、今回、民主党候補の筆頭になったことも正式な予備選を経たわけでもない。そういう意味では、彼女の実力はまったく未知数だ。正式に予備選を経ていれば、「残っていないかもしれない」という人も多い。  だが、最新の世論調査(NPR Marist Poll)では、ハリスが45%、トランプが46%と互角。大統領選の先行きはまったく不透明になった。  ハリスは「中間層を作り上げることが大統領としての私の目標になるでしょう」と初選挙集会で意気込みを語った。 果たして誰が大統領になるのか。ドナルド・トランプは再選を果たすのだろうか。