金メダルの喜びに浸りつつ、怒涛の情報ラッシュで

アップアップしているうちに、もう四大陸のショートから

1週間たってしまいました。

 

 書きたいことが山ほどで、何を書いたらいいのやら・・・状態ですが、

今日は、佐藤信夫先生の、じ~~~んとくるコラムを。

 

 一部抜粋しようかと思いましたが、全部いいので載せます。

 

 

「よく耐えた 成長した」

初優勝した宇野昌磨選手のフリーは素晴らしい演技でした。

ジャンプもスピンもステップも一つ一つ丁寧に集中していました。

高い緊張感の中で自分をコントロールできている。精神的に成長したなと感じました。

 「つらいところをよく頑張ったね」。私がそばにいたら、そう声をかけてあげたい。

足の負傷があってもこれほどの演技を見せた。長い長い時間の積み重ねがあったから

こそです。

これまで主要な国際大会で銀メダルが続いていました。

どれだけ練習を積んで試合に臨んでも、自分に裏切られることは数多くあります。

宇野選手は何度はね返されても食らいついてきました。

演技を終えたとき、脳裏にぱっと子供だった頃の宇野選手の姿が浮かびました。

ジャンプを何度も転んでも、起きて練習していた。

よく耐えるなと。

それと同じ姿勢だなと思いました。

今大会は宇野選手にとって貴重な経験になるはずです。

来月の世界選手権は、選手の顔ぶれも雰囲気もがらりと変わります。

決して甘くはありません。

ですが、フィギュアスケートはどこまでも自分との戦いです。

宇野選手は今までとは違った自分を持つことが出来たと思います。

これからもきっと良い方向に行くでしょう。

世界選手権も期待しています。

 

佐藤先生、昌磨君を小さい頃から、暖かく見守ってくださって

ありがとうございます。

 

よく耐えるなと。

 

 昌磨君って、我慢強い。

「耐える」という言葉がよく似合います。

 

 トリプルアクセルが飛べるようになるまで5年耐え、

世界のトップ選手なのに、金メダルをとったのは

シニアデビュー4年目の終わりごろ。

 

 聖書にこんな言葉があります。

 

  苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む

           (ローマ信徒への手紙5:3,4)

 

練達とは、熟練してその道の奥義にたどりついていくという意味です。

あるいは、火で精錬された金属のように、不純物が取り除かれ、

純度の高い性質と強度が確立されること。

 

 5年と4年の間、昌磨君はどのくらいの忍耐を積んできたでしょう。

体調が悪い時も、調子が悪い時も、怪我の時も

ひとつも欠場しないで、試合に出て、表彰台に上がり続けました。

悔しさ、不甲斐なさに涙した試合もあったけど、

出ても意味のない試合はひとつもなかったはず。

 

 粘り強く「何度跳ね返されても食らいついて言って」

試合ごとに、何かを学び、純度を高め、強くなっていったのだと

思います。

 

 何度見ても素晴らしい「月光」でした。

 

昌磨君の忍耐が、希望を生んでいきます。

この大会で、昌磨君は、また一段と、

いえ劇的に変わりました。

 

よく耐えた、成長した

佐藤先生、優しいおじいちゃんみたい。

 

  

美穂子先生と

 

          ※画像お借りしました