冬から春にかけて、仕事でなかなか勉強できなかったのもあるが、時間があるときでもあまりやっていなかった。



高い合格率と問題の相性が良かった運も忘れ、12月短答合格で慢心していたのだ。




論文は受かるだろう、と。



過去何度も失敗してきたはずなのに、また同じ過ちを犯そうとしていた。




だがさすがに選択科目は、少しずつやっていた。




大学で専攻したことがないにもかかわらず、私の選択科目は統計学だったからだ。




統計学の勉強を開始したのが春からであり、初めて学ぶ概念だらけで理解するのにかなり苦戦した。



あっという間に4月の全国模試を受けることになったが、当然成績は悪かった。




総合得点比率は40そこそこで、足切りを連発していた。




それだけでもかなりやばかったのに、統計学は34ぐらいだった。



たしか最下位だった気がする。




しかし、これから追い上げていけば受かるだろうと思っていた。




5月のゴールデンウィークはほとんど統計学に費やした。




統計学以外の科目は本当に満足に勉強ができていなかった。



5月までに仕事が終わるし、6月以降は専念できると思っていたのが、ようやく5月頃になって気づいたことがあった。



自分の置かれていた状況は、実質的に5月短答合格者と同等ではないか・・?



いや、5月短答合格者は、最近まで必死に勉強していたのに対し、自分はほとんど勉強出来ていなかったので、5月組より酷いのでは。。




少しずつ不安が増し、焦りがようやく出てきた頃には直前答練の時期を迎えていた。