衆議院の選挙が終わり10日たった今、選挙結果に疑問を持った人は少ないでしょうか。
民主党が惨敗し、自民党が大躍進したと思っておられることでしょう。
上の表でもわかるように、自民党の議席は294になり、民主党の議席は57になってしまった。民主党の議席は自民党の議席の1/5にも満たない。
小選挙区の得票率を見てみよう。
自民党は43.0%、民主党は22.8%。この場合の議席数は、自民が237、民主が27。ええっ、自民が237だったら、民主が半分の119はないと理屈が合わない。じゃないですか?
でも、これが現実なのです。
国会に国民全員が参加して意見を言えばよいのですが、これは現実的ではないので、国民の多くを代表して、一部の人、国会議員が国会で意見を出しているわけで、国会議員は国民全体の代弁者でなければなりません。
国民の43%が自民党を支持しているわけだから、小選挙区での自民党の議席は300×43%=129でなければならない。237なんてオカシイ。そう思いませんか?
ということで、上の表の比例議席とは、得票率によって計算した議席数です。
一部を除いて、小さい党は損をしていますね。
ついでに見てください。
比例代表の選挙結果でも、実際の議席数と比例議席数とが少し違っている。大政党が得をしている。これは1以下の端数が出ないようにしたドント式計算の結果です。
上の表からわかるように、小選挙区制で選ばれた国会議員は国民全体の縮図になっておらず、問題ですね!少数意見なんて抹殺されてしまう。