文化審議会から常用漢字の変更について発表された。 従来の1945文字から、あまり使わなくなった5文字を削除し、新しく196文字を追加して、総数を2136文字とするそうだ。
以前使われていた当用漢字は1850文字だったから、それからくらべると286文字の増加だ.
当用漢字を作った状況は、漢字を全廃したいが、すぐに全廃するわけにはいかないので、当面はこれだけは使ってもよい漢字として、使用頻度が高かった文字1850字が決められた。
この流れからいけば、常用漢字は1850字以下になるのが当然なのですが、現実は逆で、じょじょに使用できる漢字の総数が増えてきた。 義務教育の期間におぼえなければならない漢字の数が増えてきた。学校現場では週休2日制が普及し、ゆとり教育とかいう教育方針があったりして、学習時間が減っている。こんな状況で学習すべき漢字の数が増えたのでは、国語の時間は漢字の習得ばかりに使われて、作文力とか会話力が地に落ちてしまう。
外国語教育も小学生から始める動きがある中で、なぜ漢字学習を増加させるのか、私には理解できない。 となりの韓国では、義務教育での漢字教育を全廃し、日常の新聞でも漢字がほとんど使われなくなっている。 漢字発祥の国、中国でも漢字を簡略して、漢字学習の負担を減らしている。
パソコンが普及したからと言って、使用漢字数を増やしてもよいなんて、バカゲタ理屈はつけてほしくない。 パソコンでたくさんの漢字が表示できるのは、日本の社会で多くの漢字を使ってほしいのではなく、当用漢字、常用漢字が決められていても、それ以外の使ってほしくない漢字を使って自慢をしてきたバカどもたちにも、パソコンを買ってほしいというメーカーの商魂によるものだと気付いてほしい。
漢字ばかりを覚えさせられている小中学生を見るのは耐えられません。