以前からテレビでよくお見掛けする英語教育のエキスパートである”鳥飼久美子先生”彼女が書いた本が先日図書館で目に留まった。その作品名はタイトルにもある”英語教育の危機”ななめ読みだったが、正直、巷の怪談より恐ろしいネタだった。

 

その昔から中学・高校での6年間を費やしても話せる(コミュニケーション)英語が身に着かない、とは言われて久しい。昭和42年生まれの私の時点でも言われていた文科省永遠のテーマのような話題である。私は大学受験に失敗し、独学でなんとか英語を学習し22歳で独り、カナダに渡った。助かったのは映画でネイティブの会話速度に慣れていたことだ。これで聞き取りはなんとか出来た。今度は話す事が最大の課題になった。これも後に大学(英米文学科)で聞くが、人間は普通聞き取れない言語は発声(発音)出来ないらしい。発声・発話については未だに困る事が多いが、私の場合は単なる貧困な語彙によるものである。よって簡単な置き換えや言い換えによって急場を凌いでいます。これは言い訳と言っても良いかもしれない。

 

私は偶然、映画と趣味で英語に親しみを覚え、なんとかなった。これは私に関しての良い偶然だったので他の方々に当てはまるとは言えない。その方々なりの習得方法や興味の指針が違う為である。然しながら発話に関してはどれくらいの時間と手間を掛けて会話をしたかが、最大限重要になってくるのでは、と思っている。

 

会話で使う、我々の唇の周りも筋肉により動いている。他のスポーツと一緒で反復練習と実践が一番効果がある、という持論を展開したい。その為には会話が一番の解決策と言えるだろう。今はネットで安く時差の少ないフィリピンの方々と会話できたり、ネイティブのスピードを無料で聞ける媒体が沢山ある。中高の6年間でなんとかなった私の英語は学校を出てからの”やる気””元気””根気”で習得したと言えよう。なんか昔の青いスーツを着て議員に通ったおばちゃんのフレーズに似ているが…。

 

しかし、私の場合は”根気”というより”しつこさ≒反骨心”で英語習得出来たようなもんか?!

 

結論;筋力トレーニングで身体を動かしながらネイティブと会話する事は英会話習得の一歩になると思うのだ。