【鉄板焼き物語】
最後に家族で食卓を囲んだのは
いつだったか
あの日
僕は確かに泣いていた
じゅうじゅうと
鉄板の上で
こがね色に変わる
ジャガイモ
ニンジン
キャベツ
豚肉
ソーセージ
無意識に視界に収めた
ありふれた日常が
少しずつ滲んでゆく
「ほら、焦げるから」
オブラートに包まれたような記憶が
鉄板焼き器に重なる
悲しかったのではない
幸せが目の前に
まだ残っていることが
たまらなく嬉しかった
10年を経て僕はまた
鉄板焼きの語る物語に
耳を澄ます
じゅうじゅうと
いつまでも胸に残る
満たされた時間
最後に家族で食卓を囲んだのは
いつだったか
あの日
僕は確かに泣いていた
じゅうじゅうと
鉄板の上で
こがね色に変わる
ジャガイモ
ニンジン
キャベツ
豚肉
ソーセージ
無意識に視界に収めた
ありふれた日常が
少しずつ滲んでゆく
「ほら、焦げるから」
オブラートに包まれたような記憶が
鉄板焼き器に重なる
悲しかったのではない
幸せが目の前に
まだ残っていることが
たまらなく嬉しかった
10年を経て僕はまた
鉄板焼きの語る物語に
耳を澄ます
じゅうじゅうと
いつまでも胸に残る
満たされた時間
