動かないで,努めてゆっくり呼吸しているのに,信じられないくらい体が熱くなってきて,勝手に声が出ている。

 あ,この感覚,なかでいっちゃうときだ。

 ただ息をしてるだけなのに,なんでこんなにいやらしく聞こえちゃうんだろう。不本意だ。

「や……,っは,恥ずかしい……」

「……なんで? すっごい気持ちよさそう」

「は,ん……,ん,きもちいい……」

「でしょ? 俺,この格好いちばん好き……。ジュンスの顔見れるし」

 気持ちいいけど,恥ずかしいんだってば。

「俺,後ろからのが,好きぃ……」

 つい正直に言ってしまった。

 四つん這いの方が自分でも自由に腰が動かせるし,顔見られないから声も出しやすいし。

「ええー……,もーじゃあ,後ろから,する?」

 ユチョンが,そう言うなり一度俺のなかから抜いてしまった。

「っ,あう」

 ずるりと抜ける感覚がさみしくてユチョンを見上げたら,俺のその仕草がツボだったらしく,興奮した声でわけわかんないことを言われながら,顔のあちこちにキスされた。

 おい,俺べつに,抜いちゃやだなんて顔してない。

「ジュンス最高。スターの表情管理?」

「ユチョンはドラマで演技ほめられてるじゃん……」

「ジュンスは演技じゃなくてそれだから」

 促されるまま,ひざ立ちになってベッドに両手を付いたら,すぐおしりにユチョンを宛てがわれた。

「んあ……」

「……っ,ん,きっつい」

「んんーだって,締めてるもん……」

 ユチョンを振り返った途端,腰骨の左右を掴まれて思いっきり突かれた。

「あっ! う」

「こら。ちょっとゆるめなさい……」

 不規則に強く腰を突かれて,力が抜けそうになる。頭を下げると,お腹の下でよだれを垂らしている俺が見えた。

「あん,あ,ん……,わかった……っあ」

 少しでも強ばりを解いてしまうと,後はぐずぐずに感じてしまうから,ちょっと警戒しただけだよ。

 背中やおしりを撫でられながら体を揺らされていると,気持ちよくて全身の力が抜けそうになる。

 手をぎゅっと握りしめて,自分から腰をくねらせる。

 ユチョンも気持ちよくなれ。

「ジュンス……,えろすぎ」

 それはほめ言葉か。今なんと言われてもいいぞ。気持ちいいから。

「これが,いいの……?」

 背中に覆いかぶさってきたユチョンに小刻みに体を揺さぶられた。

「ん,……っいい。わんちゃんみたい,に,されるの,すき……」

 お腹と胸にユチョンの両腕が回されて,俺たち本当にわんちゃんの交尾みたいだ。

「んんー……」

 いきそうになって,突っ張っていた腕からカクンと力が抜ける。顔をベッドに付けて,おしりだけ高く上げたらまたいいところに強く擦れて,すごく気持ちよかった。

 いちばん気持ちいい場所を自分で擦るように腰を揺らすと,ユチョンがまた俺のなかから出ていってしまった。