墨攻 好きな原作の映画化について思い出したので紹介したい。

[墨攻」というタイトルで、文庫は新潮社 から1991年、漫画はビッグコミック(小学館)で1992年2月10日号~1996年7月25日号まで連載していました。

感想は、基本的にはエンターテイメントとして読んで十分だと思いますが、読めば自然に墨者の思想が分かるという知的要素も絡んでおり、文庫も漫画も読み応えがあります。



墨者は非常に個性的な教団だったということが分かると思う。
墨子の教えが、無報酬で請けた仕事(戦争を仕掛けられた側の守備の仕事)を小城であろうが墨守(守御)するのである。攻撃側には決して参加しない。頼みがあればどこにでも赴く。他にも教えは存在しますが、本作品の中で挙げた3つの教えがとても印象的な教えだと思います。(キリスト教の協会は墨子の教えとキリスト教の教えは共通点があると考え、墨子の考えについて賞賛しています。)
また、こんな面白い教団があったのかと驚かされるのですが、中国統一後には墨者という個性的な教団は歴史から消えて秦の始皇帝が台頭します。
このような経緯を知れば、墨者という素材を使って想像力を働かせば様々な面白い脚本や、続編が書けそうな気がします。


「墨攻」の序章は『中国大陸は七ヶ国が戦国時代であった中、反戦論者の一派、墨家の男達がいた。墨子の士を継ぎ、彼らは戦争は最大の殺人行為で最大の不義だと主張し、墨子教壇は、依頼があればその城に赴き、墨子やその弟子たちが編み出した戦術を使い、城邑防衛戦を行っていた。
今もまた燕の小さな梁城を落とすべく、趙の大軍が進んでいた。梁城は防衛を墨家に依頼、しかし墨者は通常50~100人は来るはずが、来たのは「革離」ただ一人であった。』

BOKUSHU


文庫本と漫画は内容が異なる点があり、共通点も存在します。
始まりは同じですが、文庫本墨攻について知りたい人ここ
作者について他の作品についてはここ


漫画は文庫サイズ では3巻まで。また通常版 の4巻以降はシナリオの協力している脚本家がいなくなり森秀樹のオリジナルストーリーが始まります。


本題は映画化ということで映画化されるのはこの「墨攻」の漫画を元に作られているそうです。
日・中・韓国合作で監督をジェイコブ・チャンに迎え、製作中とのことです。
主役の革離がアンディ・ラウで進行中らしいのですが、漫画の革離とイメージは大分かけ離れていると思いますが、『マッスルモンク』での経験が生かされるのか、CGを駆使するのかわかりませんが2007年春に公開予定です。



酒見 賢一
墨攻
酒見 賢一, 久保田 千太郎, 森 秀樹
墨攻 (3)
森 秀樹, 酒見 賢一
墨攻 4 (4)