今日はStay ~.とKeep ~.の違いについてのお話です。
Stayとkeepにはどちらも「~のままでいる」という意味が込められています。
まずはタイトルにもあるStay calm., Keep calm., Calm down.を例に使ってみましょう。
どれもよく耳にするフレーズですが、日本語に訳すと全て「落ち着いて。」になってしまいますね。
では、なぜ英語には3通りもあるのでしょうか?
そのカギは相手の心境にあります。
では解説スタートです
Stayは「今までもそうであり、これからもそうして欲しい」と言う意味と、さらに「それを実現することはその人の自然な性質であるため容易でできるだろう」ということが想定されています。
例えば、「大事な話があるんだけど、落ち着いて聞いてね。」と言うときは、相手は元から落ち着いており、それを単に維持して欲しいわけで、"Stay calm."を使います。
他にもstayを使った例を挙げてみますね。
Stay sweet! ずっと素敵なままでいてね!
(素敵であるというのはその人の元からの性質であるため)
Let's stay in touch! これからも連絡を取り合おう!
(今までもしょっちゅう連絡を取り合っていて、これからも容易にできるだろう相手に対して)
Keepはstayにとても似ているのですが、stayよりは努力を要する状況に使います。
例えば、よく弁護士事務所で見かけるポスターには"Keep calm and call your divorce lawyer."(落ち着いて離婚専門弁護士に相談を!)などと書かれています。
これから離婚をするかも知れない人が今後平常心を保つのには強い意志が必要となるからです。
Keepの例として他にもこんなものがあります。
Keep in touch! 連絡ちょうだいね!
(遠くに行ってしまう相手などに対して「連絡を取り合う」という努力をさせるため)
I jog every day to keep fit. 健康を保つため毎日ジョギングをしています。
(健康である状態を保つためにジョギングという努力をしているから)
最後にCalm down!はもう既に取り乱して閉まっている人に対して「落ち着きを取り戻して!」と言いたい時にかける言葉です。
前述の2つの例ではcalmという単語が「落ち着いた」という形容詞として使われていますが、最後の例のCalm down.だけは「気を落ち着かせる」という動詞として使われています。
さて、このstayとkeep、日常の場でも結構使えるんですよ。
外国にペンパルがいらっしゃる方は文末に"Stay sweet and keep in touch!"なんて書いたらカッコいいですね。
なんとなくニュアンスがつかめた方のために今回は追加課題をお出ししちゃいます。
次の例の違い、分かりますか?
また、それぞれはどんな状況の時に使えるか、一つずつ例を挙げてみることはできますか?
Stay away. / Keep away.
Stay still. / Keep still.
Stay awake. / Keep awake.
答え合わせはリバーデールの講師のほうまでどうぞ^^