先日ツアーのお客様に受付の案内をしている時に突然名前を呼ばれた。
「10年前にガイドしていただきましたね」
その瞬間凍りついた。
”10年前そんな昔の参加者よほど強烈な思い出がない限り覚えているはずがない”
ただでさえ物覚えが悪いのに、10年前の話なんて・・・・
この時ばかりは、普段使わない頭の引き出しを全開にして記憶を呼び覚ますのに必死だった。
思い出すためにはヒントが必要だ。
「10年前はまだガイドデビューしていなかったと思うけどな」とその女性の言葉を待つ。
「あの時は10月で、ボート1艇にすーさんと一緒でしたよね」
これが最大のヒントだった。
その言葉の瞬間記憶の奥底に眠っていたファイルが引き出された。
そう、確かに10年前、ラフティングのシーズンが終わる間際、たった1艇に2名の参加者と、ガイドが2名。
当時キャピキャピの女性2名を乗せた。その後、ラフティングの写真が送られ、自分からも手紙を送った事まで思い出した。こうなればこっちのものだ。
いったん思い出された記憶は何故か芋づる式に出てくる。
ここぞとばかりに、当時の行動を語り彼女の不信感を払拭させた。
目の前にはギャルからレディーに見事に変貌したKちゃんの姿があった。
友人のミホちゃんも元気のようで、実はその後何度かODSSのツアーに参加してくれたが、タイミング悪く自分が不在だったようだ。最近はめっきり”激流”の代名詞である吉野川に入り浸っていて長良川は疎遠になっていたようだ。
今回は自分の父親を連れてきていた。
当時社会人1年生で19歳。そして現在29歳。当たり前だが自分も同じ時を刻んできた。
あの時自分には子供がいなかった。「当時ガイド紹介で、新婚ガイドって呼ばれていましたね」Kちゃんの言葉にちょっと照れ笑い。”新婚”そんな時もあったな。今や、8歳の娘と、6歳の息子を持つ2児の父。
自分の中では「不変」でありたいと思っていても。
時間はそれを許してくれないと実感。
しかし、今日の再開は久しぶりに感じる「友との再会」に酔いしれてしまった。
ガイドしていてよかったと思う瞬間。
あれから10年も、この先10年も、記憶に残るガイドを目指して”精進”あるのみ。
今日は友との再会に”カンパイ”
