ウィキッド2の感想です。



ウィキッド2、やっと行ってきました!!

1の時は、結局映画館で見れず。今回も、本当はIMAXで見るつもりだったのに、もたもたしてたら最寄りでは終わってました。




1の公開時に開催された、無料イベントの写真です。



もともと劇団四季で見て、大好きなミュージカルでした。
東京公演のチケットが取れず、大阪まで見に行きました。


映画の感想。
相変わらず、歌がすごくいいビックリマーク歌そのものが名曲ぞろいで、それだけでも万人に見てもらいたい作品です。
エルファバの歌は、劇団四季だともっと真っ直ぐな歌い方だったかな。この映画はこの映画で、それもいいと思いました。


一方で、映画がいまいち跳ねなかった理由も、少し分かります(←まだ終わってない)。
ルッキズムっぽくて嫌な言い方だけど、キャスティングが外見重視じゃないので、そこに惹かれない。歌も、いいですよ、いいですけど、この人じゃなきゃというほどではなかったというか。
私の中のミュージカルソングNo.1は、映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」のユダのHeaven On Their Mindsなのですが、あのインパクトは正直ない。


 

あと、二部で完結というのも、分かりにくかった。今回、一部の映画館で1と2を繋げて上映していたけど、本来そのようにして見るべき映画だったと思う。



頭を空っぽにして楽しむという物語じゃない。テーマも複雑だし、ラストも完全なハッピーエンドとは言い難い。

でも本当にいい作品なので、みんなに見てほしい、もっと知られてほしいと思います。



作品の内容のネタバレ入ります。
この作品は、いろいろな視点から見ることができると思います。
家族に愛されず、周囲から孤立するエルファバ(悪い魔女)は、愛に飢えていました。そこで出会った、グリンダ。彼女は、誰からも愛されている少女でした。ぶつかりながらも、友情を深める二人。オズの国に行って、エルファバとグリンダは袂を分かちます。


この話のテーマの一つは、コンプレックスです。エルファバはすごい魔法が使えるのに、その外見から愛に恵まれず、グリンダに憧れを持ちます。
頑張っても、得られないものがある。頑張ってないのに、得るものもある。


彼女は正義感から行動しますが、うまくいきません(結局、動物の解放を叶えたのはグリンダ)。自分の行動の理由にすら、疑問を持ちます。実際、差別された動物と自身を重ねたようにも感じました。
唯一の家族を殺され、グリンダに裏切られ、恋人が拷問され、エルファバは打ちのめされます。
善行をしようとしても罰があるのなら、悪い魔女になってやると高らかに歌います。端からは悪い魔女に見えても、中身は善き魔女だったエルファバは、グレます。


その後、グリンダは諸悪の根源を追い払って、権力を握ります。エルファバは、魔法で無理やり生かした変わり果てた恋人と再会し、オズの国を出ます。
彼女は、持っていた魔法の力で、何も変えることができなかった。共に差別と戦おうとした動物たちにも、背を向けられた。
たった一つ、愛する人が手元に残った。


最後に「見方が変わっただけ」というセリフがあります。このセリフ、すごく好きです。エルファバは、自分を許容することができたのです。長い時間をかけて。


と、ここまでエルファバについて語りましたが、グリンダを好きな人も多いと思います。
確かにチャーミングです。ちょっとおっちょこちょいで、優しい。エルファバと再会して、妹は冷たかったのに、抱きしめて「会いたかった」…ですよ。エルファバは、本当にグリンダが大好きだったと思います。


魔法が使えないグリンダ。きれいなだけのお人形のように扱う人もいます。
結婚式に動物が乱入し、めちゃくちゃになって、婚約者には裏切られます(本当にひどい)。
誰からも愛されている、でも本当に愛してほしいただ一人は、別の人を見ていた。
グリンダは、これからも善き魔女として、きっと周囲に大切にされます。親友も婚約者も失って。
恋人以外の何もかも失ったエルファバの方が幸せに見えるのは、どうしてでしょう。


それでも、善い方に変わると信じて、二人とも生きていく。二度と会えなくても。


傷つきたくないなら、何もしなければいい。失いたくないなら、愛さなければいい。何かして、愛して、傷ついた人たちの映画です。
映画の筋はつらいとこもあるけど、伏線回収や映像美、ドロシーたちの描き方、何より歌が素晴らしいです。


舞台は、比較的近い席でも表情までは見えません(双眼鏡ナシ)。映画を見て、最後のフィエロ(エルファバの恋人)の顔を見て、なるほどと思いました。
表情を確認できるのは、映画の強みですね。見て良かったですビックリマーク