2013年8月某日、僕たちは毎年恒例のカラフトマス狙いで知床半島の突端に近いモイレウシへ渡船する予定だった。
事前の情報で2013年のカラフトマスは大不漁との事。
それじゃとアベッキー、Nさんと協議の結果、爆釣を夢見て遠征初日からカラフトマスのエルドラド、モイレウシ釣行を決め込んだ。
知床半島 東海岸にある相泊港からの早朝出船に備え、北海道在住のアベッキーとは出船前の相泊港で待ち合わせることにした。
僕とNさんの乗った車がセイコーマートで買い込んだ食料を積んで、アベッキーと待ち合わせた相泊港に時間通り到着。
・・・・おや?
いつもだと渡船待ちの沢山の釣り人でにぎやかな港が、何故かひっそりと静まり返って誰もいない。
すると、暗闇からかこちらに人影が近づいてくる。
アベッキーだ。
僕らの到着を待っていたアベッキーが近寄って来て口を開いた。
「第二便はあるの?」
と一言。
・・・・えっ???
『二便はないよ』と僕
・・・・沈黙
あっ!
一瞬にして全てを悟った。
そう、 チ コ ク
アベッキーが言うには、先ほどワイワイ、ガヤガヤと2~3隻の船が釣り人を乗せ出船して行ったとこと。
どうやら僕が3時30分集合を4時30分集合と勘違い。
誰もいなくなった真っ暗な港でアベッキーは一時間以上も待ちぼうけしていた事になる。
一年に一度、待ちに待ったモイレウシ釣行だったのに、一番大事なところでやらかしてしまった。
ひとしきり吹き荒れた非難の嵐とその後の落胆をやり過ごし、仕方なく三人でホームグラウンドの幌別川河口へ向う事にし、知床峠を超えた。
幌別川河口は言わずと知れたカラフトマスのメッカで釣り人も多く、ましてカラフトマス不漁年。しかしその日の僕たちには、もうこのポイントしか残っておらす、期待も薄かった。
さっそくズラリと立ち並んでいる釣り人の隙間を見つけ、挨拶をしてから入れてもらいルアーをキャスト。
とっくに日の登ったポイントは人だらけで、周りを見回しても誰も釣れていない。
ところがどうでしょう。
開始間も無く、すぐに僕だけバタバタと立て続けに4本のカラフトマスがヒット!
思いもよらぬ狂喜のオチが待っていました。ただ、一人舞い上がる僕の背中には二人の冷たい視線が・・・
もちろん、この日以来、思い出話がこの一件となるとアベッキー、Nさんからひんしゅくを買い続けている事は言うまでもありません。
後に渡船のホームページを確認すると、その日のモイレウシのカラフトマスは全くダメだったとの事。
渡船代もバカにならない昨今、今年はモイレウシに行くって言うかなぁ、、、アベッキーとNさん



