16日 月曜日の夜
恵比寿の すし屋で
殿の プライヤーが
ついに 公開されました
現物を手にした私は
しばし 絶句
オイルフィニッシュされた
花梨は
美しい木目と
優雅で 優しい曲線を描いて
とても素人の作品とは思えません
二枚の花梨を
貼り合わせてあるだろう
つなぎの接着部のラインも見えず
完璧な作りこみになっています
ディテールも
気を遣って作られていることが
良くわかります
手に持った時のフィット感
木ならではの 優しい手触り感
以前 渡したときの
クニペックスのプライヤーと
同じものとは とても思えません
殿 ブラボー!
・・・と
この花梨のプライヤーが
自分の物になった
感激をかみ締め
涙ぐんでいた私は この直後
とんでもなく 恐ろしい言葉を
殿の口から 聞くことになるのです
一瞬 耳を疑いました
殿は このプライヤーを 同席していた
釣友のニノP(遠征はいつもこのメンバー)に
あげる と言うのです
えええぇっ!!
お前には もっと木目の綺麗な
花梨があるので それで作ってやる
だから 今回のプライヤーは
ニノPにあげよう・・・と
( いえいえ、恐れ多き殿のお言葉
私はこれで満足でございます
木目の綺麗な花梨で作るプライヤーこそ
ニノPに差し上げましょう )
と 心で訴えましたが
殿が一度 口にしたからには
それが 無理なことは承知です
ニノPは突然 自分の身に
降って沸いた幸運に
満面の笑みを浮かべ
舞い上がっていました
その横で私は
「 私の 花梨のプライヤーは
いったい どうなるのだろう
もしや これで この話も
夢物語と終わるのかなぁ 」
と悲嘆にくれていました
なぜなら
僕は よ~く知っているのです
いままでの数多くの経験から
殿が熱中する事は
自分がその領域に納得してしまうと
一気に冷めてしまい
もう 二度と手をつけようとしない事を
自作ロッドのときも そうでした
自作ルアーのときも そうでした
そんな 自由奔放な 殿は
こんな人です




