「福島に桃源郷あり」という言葉を、日本を代表する花の写真家に言わしめた場所がある。
そう言ったのは、故・秋山庄太郎氏である。
そして、そう言わしめた場所は、福島の弁天山一帯だ。
今では、その名も「花見山」と呼ばれ、今年はJR東日本のポスターにも紹介され、年々花見の場所として知名度が上がっていいる。
家がせっかく東北に近くなったので、この土日の2日間、車で東北の玄関福島に遊んだ。
朝5時に家を出て常磐道に乗っかり、福島西インターを降り、花見山へは8時過ぎに到着。近い近い。
しかし、もうかなりの人、車が集まっている。
近くの大きな駐車場から、シャトルバスが出ている。
この花見山は、そもそも観光地、公園ではなく、地元の花木農家が樹木を栽培している農園。
春になると、山全体が色とりどりの花木で染まるのを、一般の人にも公開しようということで、春になると農園を開けてくれるようになったという。
今でも、そういう訳でこのあたり一帯は花木農家で、そりゃあ車の乗り入れは迷惑になる。
とは言っても、花見山の入り口は屋台やお土産屋が出てたりお祭りムード。
その向こうには、ああ、なるほど、福島に桃源郷ありだな、とうなる春色の世界が待ち受けていた。
山全体が色と芳香に包まれ、人がいなかったら夢の世界にでも紛れ込んだと思うだろう。
もう1週間早ければ、もっともっと鮮やかだったに違いない。
近くには、小倉寺という千手観音を祀っている寺がある。千手観音は重要文化財だ。
拝観料を払えば、その秘仏を見せてもらえる。
千手観音で、この大きさの仏像は初めて。平安時代前期というなかなか古い仏像で、発見されたときはそうとうぼろぼろだったようだ。写真は撮れなかったけれど、その優美さと素朴さと力強さを兼ね備えた、独特の雰囲気をもった仏像さんです。
ここの境内もしだれ桜が満開。
カエデも赤く色づいていて、桜と紅葉がいっぺんに見られる不思議な場所です。
こちらは、花見山とは対照的に人が少ない(僕のほかに2組だけ)ので、穴場としてお勧めです。












