行ってきました。

ジョン・エヴァレット・ミレイ展
私の大好きな、ラファエル前派を代表する、いや19世紀イギリスを代表する画家の大回顧展です。
確かにミレイは、これまではラファエル前派の画家の一人としての扱われ方に留まっていたと思いますが、この展覧会では完全に主役です。ホルマン・ハントやダンテ・ゲイブリエル・ロセッティは出ていません。というより、彼以外の作品は無いです。


メインは、『オフィーリア』。
シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の有名なシーンを描いたこの作品は、ラファエル前派の代表的な作品としてよく取り上げられていますね。生い茂る草花に囲まれた川の水面にあおむけに浮かぶオフィーリアは、神秘的で恍惚とさえしています。
天に向かって差し出された片腕は、聖人受難を表すポーズ。
この絵の前はすごい人だかりでした。


いい絵は沢山あります。
貧しい少女と名士の息子の悲劇的な物語の1シーンを描く『木こりの娘』、火事の救助現場を劇的に描く『救助』、あどけない少女の微笑ましい姿を描く『初めての説教』と『二度目の説教』などなど。


そして、彼の描く女性は美しいです。
『信じてほしい』の貴婦人、『アリス・グレイの肖像』、『ハントリー侯爵夫人』などなど。
ロセッティの魔性の女性像も好きですが、ミレイの女性は品があって美しい。


彼の絵のタイトルへのこだわりは激しかったらしく、彼曰く「絵を描くのと同じくらい時間がかかる」らしい。
例えばこんな詩的なタイトルも。
『ああ、かようにも甘く、長く楽しい夢は、無残に破られるべきもの』、『月、まさにのぼりぬ、されどいまだ夜ならず』など。詩から引用されているのが多いみたいです。


お勧めの展覧会です。