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電車のなかでみんな、
いろとりどりのスマートフォンを触っている。
iPhoneユーザーが爆発的に増えたころ、
いろんな人が言っていた。

「みんながiPhoneになっちゃったらつまんない」
「みんな違うから面白いのに」

それを聞いたわたしも、ガラケーをぽちぽちしながら
だよねー、と言っていた。

だけどいま思うと、みんながみんな
iPhoneでも面白いんじゃないかな。
うまくは言えないけれど、
おなじiPhoneでもアプリや画面デザインやカバーで、
それぞれ個性を出そうとしている。

ある程度の規制の中で、
試行錯誤しながら自分を主張するのも
なんとなく日本人ぽくて
面白いと思うんだよね。
もとは同じものだからこそ、
いいなあと思ったら真似したりもできるし、
他人と自分の違いが明確にわかるし。

なんというか、密造酒みたい、というか。
兎の肉を食べるために一羽二羽と数えた、とか
高校生が校則を破らずにいかにお洒落するか、とか
あるルールの穴をつくとか、
与えられた条件の中で個性を確立するとか。
それこそセンスが問われる。
それはそれで面白いと思った、
そんな帰り道。


あ、べつにそんな理由でiPhone使ってるわけじゃないんだけどね。
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久々?の丸一日休みというわけで、
ホームタウンから出ずにまったりしようと思いました。

まず、いつも通り朝就寝したわけですが、
不思議なもので休みの日は
あまり睡眠を取らなくても大丈夫だと身体が判断するのか
4時間ほどで起床。

部屋の片づけをし、コーヒーを淹れて煙草をふかし、
アップデートにより機嫌を損ねてしまったiphoneを家に置いたまま
短いながらサイクリングに出かけてまいりました。
(自転車を手に入れたことが嬉しくて仕方ないようです)

とはいえやはり現代っ子、携帯がないことを不安に感じるのにそう時間はかからず、
一時間半ほどで一旦帰宅。
iphoneの復元も済んでいたので、今度はちゃんと持って再出発。

普段より遠回りして、ファミリーの集うショッピングモールやらデパートやらを周り、
手帳とバースプーンとメジャーカップを買い、
閉店ギリギリのユニクロで冬用の部屋着を買い、
近所に住む高校時代の先輩を誘ってちょっと良いひれかつを晩御飯に頂きます。
この時点で時刻は夜の9時。

先輩は颯爽とバイクで去り、帰ろうと思ったのですが、ここで気付きました。

「今日、一滴もお酒飲んでない!」

近頃膝や肩や腰が謎の痛みを訴え始めたわたしの身体。
身体の為にも飲まないに越したことはないのですが、
一度アルコールのことを考えるともう手ぶらで家には帰れません。
(家で飲むのも嫌いじゃないですが)

「一杯だけ飲んだら帰ろう」

というわけで、駅からほど近い歓楽街をぷらぷらと歩き、人のいなさそうなバーへ。
建物の4階にあるこじんまりとしたバーでした。

とりあえず、とスプモーニを注文し、マスターと当たり障りのない会話を楽しみます。
ふとバックバーを見てみると、店の大きさの割に異常な程のウィスキー。

アルバイトとはいえバーテンダーをしているわたしですが、
実はウィスキーが苦手で、殆ど飲んだことがなかったのです。
あの匂いを嗅ぐと、初めて飲んだジャックダニエルで吐いた思い出が・・・

マスターにウィスキーが飲めないという話をすると、わたしの好きなものを聞きます。
お酒ならリキュール、カンパリやスーズが好きだ
食べ物は甘いもの、洋菓子和菓子問わず大好きだ
ということを伝えると、見慣れないボトルを出してくれました。

それが「EDRADOUR 10年」。
マスターは「洋菓子のような独特の風味のあるウィスキー」と教えてくれました。

1825年創業、スコットランドにある最小の蒸留所として知られるエドラダワーは、
手作りの良さを今に伝える大変貴重な場所だそうです。
その味はしばしばバニラや蜂蜜、キャラメルに例えられ、クリーミーで芳醇、
柔らかい口当たりは日本にも多くのファンを持つと言います。

しばしば世界中の蒸留所を訪れてはウィスキーを買ってくるという
マスターのお話にわたしはすっかり引きつけられ、
気付けばハーフでお願いしていました。

「強いお酒ですから、チェイサーをしっかり飲んでくださいね」というマスターの声を聞き、
どきどきしながら薄いテイスティンググラスに手をかけます。
琥珀色でわずかにとろみのあるエドラダワーを口にいれると、
なるほどこれは洋菓子だと思ってしまうほどの柔らかい甘み。
確かにアルコールは強い(40%近く)ですが、びっくりするほど飲みやすい。
ウィスキーに対する苦手意識がだいぶなくなりました。

「若いお客様にウィスキーの魅力を伝えるのが、私の使命だと思っています」
そう語るマスターは、静かに感動していたわたしを見てとてもうれしそうでした。

「次回はまた美味しいウィスキーを紹介しますね」
今日の素晴らしい出会いに感謝しつつ、結局エドラダワーのハーフを飲みほし、
手に入れたばかりの自転車を押して坂道を上がっていたわたしは
「一杯だけ」のつもりで入って「一杯だけ」で済んだ試しがないなと
軽く反省したのでした。

おお神よ、バッカスよ。
わたしの休肝日はいつ訪れるのでしょうか。
(バッカスといえばワインも苦手なのだった)


名前が出たので本日はこちらを。
バッカスを称えるバッカナールは数ありますが、
わたしの一番好きなサンサーンスの「サムソンとデリラ」より。





どんな曲かけるん?って聞かれたので
参考までに前回のセットリストを。
順番が曖昧なところもあるけど。

レナウン娘
夜明けのBEAT
ふぁっきゅー
DADA
コミュニケーション・ブレイクダンス
ブラック・タンバリン
嫁とロック
セントレイ
行くぜっ!怪盗少女
ゆらゆら帝国で考え中
Luuktung or Daai
新しい文明開化

です。
イベントによっては洋楽もいれますよ。


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