電車のなかでみんな、
いろとりどりのスマートフォンを触っている。
iPhoneユーザーが爆発的に増えたころ、
いろんな人が言っていた。
「みんながiPhoneになっちゃったらつまんない」
「みんな違うから面白いのに」
それを聞いたわたしも、ガラケーをぽちぽちしながら
だよねー、と言っていた。
だけどいま思うと、みんながみんな
iPhoneでも面白いんじゃないかな。
うまくは言えないけれど、
おなじiPhoneでもアプリや画面デザインやカバーで、
それぞれ個性を出そうとしている。
ある程度の規制の中で、
試行錯誤しながら自分を主張するのも
なんとなく日本人ぽくて
面白いと思うんだよね。
もとは同じものだからこそ、
いいなあと思ったら真似したりもできるし、
他人と自分の違いが明確にわかるし。
なんというか、密造酒みたい、というか。
兎の肉を食べるために一羽二羽と数えた、とか
高校生が校則を破らずにいかにお洒落するか、とか
あるルールの穴をつくとか、
与えられた条件の中で個性を確立するとか。
それこそセンスが問われる。
それはそれで面白いと思った、
そんな帰り道。
あ、べつにそんな理由でiPhone使ってるわけじゃないんだけどね。
