お料理とその歴史に感激して

挙式披露宴会場に選んだ料亭 丹巌洞(たんがんどう)


 

今年2月2日「ブラタモリ 福井」で放送されて、

以前、その歴史を書いたブログ の反響がスゴイ!


 

丹巌洞さんにも見学や披露宴の下見、

お食事の予約などが殺到しているそうです。


 

さすが、丹巌洞さんとタモリさん。


 

番組を観た友人からは「初めて丹巌洞さんを見たよ~」とか、

お式に列席下さった方からは「あの玄関、懐かしかった!」とか。

たくさんのメッセージを頂きます。


 

タモリさんは番組で笏谷石(しゃくだにいし)採掘場跡を辿って丹巌洞さんへ。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

 

録画しつつ観ました(^^)/

この地に川が流れていた事を見抜いたタモリさん、すごいです!

 

初めてのお食事会や披露宴を思い出し、より郷愁感が沸いてきます。


 


 

というわけで、私達も4ヶ月ぶりに丹巌洞さんへ。

夏、秋に訪れて。今回は如月、2月のお料理です。


 

ご主人も女将さんもお変わりなくお元気そう!

ゼクシィ掲載号やブログを読んで下さり。


 

「お客様の実際のお声が一番ありがたい」

「今年はタモリさんはみえるわ、ゼクシィに載るはでエライこっちゃ!」と。


 

普段から番組でよく取り上げられていらっしゃるのに。


 

それでも、とってもお喜び頂いて、

クシュッとした笑顔に温かいお人柄を感じます(´-`*)


 

「ブラタモリ」番組の話になり。


 

NHKさんから取材の申し込みはあったものの、

まさかタモリさんの番組とはつゆ知らず、

ご本人が来られることも知らされていなかったそうで。


 

買い出しに行き、戻ってきたら

ご近所の方々が玄関前を行ったり来たりして大騒ぎ。

「タモリさんだよー!」って。


 

「えっ?!もしかしてブラタモリ?!」

というわけで、残念ながらタモリさんにはお会い出来なかったんだとか。

そんなこともあるんだ(^-^;


 

後々、NHK福井さんから連絡があり、

「前もってお知らせ出来ずすみません」と。

騒ぎになるのを避けるため、仕方ないですね。


 

タカコさんは番組を観て「こんなところもあったの?」ということで

今回も前回に続き、お庭の散策をお願いしました。


 

江戸時代の貴重な史財を残す

国指定有形文化財『丹巌洞草庵』


 


 

 

一階にある一番奥のお部屋。

ここは私も初めて見学しました。

幕末の志士たちが密会していたと伝わる庵。

 

薄くて小さいお座部が、より当時をしのばれるリアルな雰囲気。

志士たちがここに座っている様子が目に浮かぶよう。


 

 

163cmのマリエさんと比べて通り口はこの高さ。

二階の部屋も低かったですが、今から約150年前の時代人は、

本当にこれほど身長が低かったのかな?

 

もしかすると茶室の躙り口のように、

低く作られているのではなかろうか?(・_・;)

 

この部屋は天井が高かったので、きっとそうなんだろうと勝手に推測。


 

 

タモリさんが「ここは深いんですか?」とお聞きになっていた場所。

たんたんと地下水を湛え、底が見えません。

 

1年を通して13℃。

 

あの夏の日は寒いくらい「うわ~、ひんやり!」と思ったのが、

この日はもわ~んと暖かい。

本当に深くて、何処まで掘られているんだろう。


 

 

2月下旬。本格的な春間近。

 

例年になく暖冬だったものの、気温差も大きくて

もしかしたら殺伐と落葉しているかと思っていたけれど。

 

青々した樹々や苔たちは、そのままの色で出迎えてくれた。

夕陽が差して、ところどころが黄金色に染まっています。

 

左向かいにあるのが、今夜お世話になる処。


 

 

外からの階段が少し急なので、

転ばないようこちらの玄関からどうぞと、

マリエさんを気遣って下さり、披露宴を行った会場から入りました。


 

 

こちらがお世話になるお座敷。


 

 

反対側に見えるのは、神前式を挙げた奥座敷。


 


 


 


 


 


 


 


 


 

 

また長くなるので前回同様、ひとつひとつの説明は控えますが。


 

 

以前はこの「米茄子治部煮」のように、

一皿にボリューム感のあるお料理。

 

今回のお料理はボリューム感というより、

ひと品ひと品、小さな器に盛られ調和のとれた作品たち。


 

 

八寸。2月の献立ということで、

お大根で節分升を作り、豆まきをイメージ。


 

小鉢に豆を盛れば済むところ、

3~4cmのお大根の升を作り上げるという繊細な作業。

福井の食材・打ち豆で食感の違いと、一粒の黒豆で遊び心を添えて。


 

愛情がこもった職人技。

あん肝、赤貝、金時人参・・・。

厳選した素材をアレンジしたお料理は、どれも美味しくてしっかり主張していました。


 

今、京都でも舞妓さんや女性の口に合うようにと

小口のお料理が人気ですね。


 

年2~3回出掛けている京都にも

昨年は前撮りや結婚式の準備などで、祇園祭にしか出掛けられず、

日々「京都に行きたい!」と話していますが。


 

こちらはお庭といい、いつも小旅行に出かけたような気分を味わえます。


 

冷えてきた夜にタラやアンコウの葱味噌鍋。

葱味噌と豆乳を合わせ、彩りも初春に相応しく、

やさしく身体を温めてくれます。


 

ご主人が和の味噌の基本を説明に来て下さって、興味津々!

お料理大好きマリエさんは特に参考になった様子。


 

ずっとサトシくんとレシピをおさらい。

白みそ・卵黄・みりん・酒。

きっと自分なりにアレンジして、また美味しいものを作ってもらえそう!


 

(自分で作るとは言わない。私はもっぱら食べる側。)


 

鰆のたたきや鰤の湯引きなど、手間を加えた向付。

魚介が美味しいのはもちろんですが、

中でも、ちょっと趣きの違う一品がありました。


 

強肴の「如月のサラダ」

和食でも使う食材をひとひねりして、フレンチテイストの彩り。


 

「実は先日、ジャルダンさんに出掛けまして」と。

ジャルダンといえば、

福井市内では披露宴会場として利用される方も多い、有名フレンチレストラン。


 

数年前、タカコさんを連れて行った際には

左右にそれぞれ4~5本、上に2~3本ほど並ぶカトラリーの使い方に緊張して

「お料理が喉を通らない」と言ったレストラン(^-^;


 

息子さん同士が友人らしく、

お食事に出掛けた際にインスピレーションを受けたとのこと。

これを和の世界に活かせないかと、鮮やかな色使いを前面に出した一品。


 

和なのに紫色のケール!

引き締め効果バツグンで目を引きました。

「如月のサラダ」と銘打って強肴に持ってくる。なんて粋 (^^♪


 

私個人からすると丹巌洞さんと、洋(ジャルダンさん)のコラボ?に驚き。


 

この日、次のご予約の来店までに時間があり

女将さんが所用でちょっと手が離せないからと、ご主人自らデザートをお給仕。


 

「初めてお客様にお出しするんで、変な汗が出ます」と。

フォークとスプーンを並べながら、少し震える手がまた笑いを誘います。

ホントにお茶目。


 

「今の時代、5,000円、10,000円とお代を頂くけれど、

私が子供の頃はお年玉で1,000円、2,000円もらったのが嬉しくて。

10,000円なんて見たら、ビックリするくらいだった。

それだけのお代をお客様から頂いているんだから」と。


 

いつもの笑顔をちょっぴり閉じ込めて、

お料理に対する情熱を語っていらした。


 

有形文化財所有の老舗料亭のご主人ともなれば、

もっと気位の高い人かと思っていたけれど。


 

この人はその名前の上にあぐらをかかず、

お客の目線に寄り添い、探求心を無くさない。

だからこそ、この料亭が長く続く理由のひとつかもしれない。


 

 

お食事が済み、満足感と満腹感に支配された私達。

まるで、温泉宿の夕食も終わり、

「早くお布団を敷きに来てくれないかな~」状態。

 

掘り炬燵式の下には小さな電気カーペットが敷かれて、

足がぬくぬく。これもやさしい心遣い。

眠くなる前にお暇せねば!


 

 

ほんとに笏谷石が積み上げられているお座敷。

この辺一帯が笏谷石で掘り出された跡地だったんだな~と、想像を巡らせる。


 

 

草庵もすっかり夜の帳の中。

 

披露宴打ち合わせの際に

街中というのにムササビ?タヌキ?シカだっけ?

以前、ビックリ動物が現れた!とおっしゃっていましたが(・_・;)

 

この夜もきっと何処かにひそんでいたのかな。

 

ワイワイ皆で賑やかに撮った写真は、

ご主人の神秘性を保守するため掲載せず、私の思い出のフォルダに留めておこう(´-`*)

 

食べ終わり、時間が経つごとに

じわじわとお味が頭の中によみがえる。

 

次は初孫が生まれ、お食い初めの時に。


 

 

きっとまた緑が美しい頃です。



ゼクシィ北陸版・Web全国版掲載
 
【2018年10月20日 丹巌洞さんでの結婚披露宴


【2019年9月9日 丹巌洞さんでの百日祝 お食い初め

https://ameblo.jp/rivamare-shop/entry-12523628866.html

 

    
 
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