映画「モンスターハンター」
子供の頃、恐竜がとても好きだった。
元々はウルトラマンに出てくる怪獣に興味があり夢中になっていた頃に、子供向けの本で怪獣は想像上の物だが恐竜は実際にいた動物であるという記述を読んだことがきっかけだ。
恐竜の本を沢山読み色々な知識を蓄えた。
一番夢中になっていた時期に隣県の熊本で行われた恐竜展に両親が連れて行ってくれた。
首長竜の化石の大きさにびっくりした覚えがある。
そんな所に連れて行ってもらえる僕はなんて幸せな子供だろうと思った。
その頃本を読み漁っていたので人間と恐竜は異なる時代に生きていて、恐竜と人間が戦うような時代はないと知っていた。
だから昔のストップモーションの特撮で人間と恐竜が戦うような映画はあり得ないと知っている。
それでもそんな時代を想像すると気持ちが盛り上がる。
ネス湖のネッシーが恐竜の生き残りではないかという話も好きだし、シーラーカンスが今でも生きているニュースなんかを見ても嬉しかった。
そんな僕を興奮させたのは映画「ジュラシックパーク」で公開当時高校生だったが、一発でその世界観に魅了された。
続編も欠かさず観ているしこれからの新作も楽しみにしている。
本作は恐竜ではなく怪獣と人間が戦う話だ。
元となったのは言わずと知れた大ヒットゲームで普段ゲームをしない僕でも興味があった。
ゲーム機を買おうと思うまでには至らなかったが怪獣=モンスターを狩るというコンセプトはとても魅力的に感じた。
監督はこれもヒットゲームの「バイオハザード」の映画化に成功させているので期待が持てた。
本作も「バイオハザード」と同様、監督の妻であるミラ・ジョボヴィッチを主演させるというので間違いないんじゃないかと思わせた。
ただ、映画「バイオハザード」も僕自身はすごくハマったワケではないのと、予告編に擬人化した猫のような生き物がでてくることから、この世界観にハマらないんではないかという懸念はあった。
だから全く期待せずフラットな状態で映画に臨んだ。
それが功を奏したのか僕はこの映画を楽しんだ。
怪獣の世界に迷い込んだ現代の武器を持つ者たちが否応なしにモンスターと戦う羽目になるのだ。
モンスターは現実世界にはいないものの、いてもおかしくないようなリアルな生き物で、襲われる事の恐怖が十分に描かれていた。
ゲーム会社のカプコンがゲームの世界観を守るためにきちんと監修したそうだ。
映画を観て益々このゲームをしてみたくなった。
現実世界に戻ろうとするミラ・ジョボヴィッチは今回も強くて美しかった。
異世界の住人であるトニー・ジャーとのバディぶりも良かった。
難しい事を考えずただ単純に楽しいという映画はやっぱり良いなと思った。
猫の料理人もこの世界では違和感がなかった。
この映画も「バイオハザード」のようにシリーズ化するのかもしれない。
その時は喜んで続きを観ようと思う。