映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」 | MOONLIGHT EXPRESS ムーンライトエクスプレス

映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」



僕は高校生の時微妙な位置にいた。

高校受験に失敗し、別府市内の私立の落ちこぼれの多い学校に通う事になった。

何度も書いたが僕の高校にはヤンキーと強化部のスポーツ特待生とバンドマンとオタクと看護科の生徒が混在していた。

公立の学校への受験に失敗した者やそもそも公立に受からない生徒が多く、偏差値がとても低かった。

その中で僕は特別進学クラスに在籍した。

僕のクラスは8割が男子で、その中のさらに8割がクラスの女子と3年間会話をしなかった。

特進とは名ばかりで、僕は勉強せずにバイトをして遊んでばかりいた。

パーティーなんて文化はなかったが、オールディーズのナイトクラブに出掛けたり、誘われればライブハウスで知り合いの演奏を聴いた。

僕は入学してすぐに彼女が出来たし、バイトでお金を持っていたので洋服にも金を掛けていた。

そもそもダサい高校に通っていたが、僕はイケていない高校生ではなかったと思う。

結局勉強しないまま推薦で大学にも行けたし、何人かの女の子とも付き合った。

まあ勉強ばかりの進学校に行きその中で落ちこぼれた三年間を過ごすより、勉強せずに良い成績が取れて遊べる高校生活が僕には合っていたと思う。

この映画は高校三年間を大学受験のために勉強ばかりした二人の女の子が、卒業前に自分たちが全く遊んでこなかった事を後悔し、高校生活をエンジョイしながらも明るい未来を望める同級生たちのパーティーに参加しようとする話だ。

二人は親友でお互いをよく知り、二人だけのルールを持っている。

ブロマンスの女性版で女性同士の場合はロマンシスというらしい。

僕は割と勉強ばかりやっているような人たちが好きで自分に出来ないので憧れを持っている。

その人たちのダサさも愛おしく感じることがあるし、カッコよく振舞おうとして空回りするところも好ましく思う。

下ネタが多く、表現についていけない所もあったが、総じて面白かった。

不器用な彼女たちの活躍する場面には感心した。

高校生の青春が描かれた映画で特に二人の友情が描かれたものが好きな僕にとってお気に入りの映画になった。