今日はちょっと難しい話する
バカにはよくわからない話だと思うから紙にまとめながら聞いてくれ
そう…それは2ヶ月ほど前の春休み
長期休暇にうかれていたおれはチャリをシャカシャカこいで街を駆けていた
色んなマンガを立ち読みし今日は帰るかなんて思ってた俺はある違和感を覚えた
尿意
俺はすぐさま近くの市民体育館的な場所へ
トイレへ
一応言わせてもらう、トイレに入ってからの自分の行動、見たものはすべて覚えている
人間の記憶とは不思議なものでつい昨日の朝御飯とかはすぐに思い出せないくせに2ヶ月前のできことは鮮明に覚えている
これから話すことに嘘は一切含まれていない
例えそれが嘘だったとしてもそれは僕が勘違いしていたということであって、嘘をつこうとしたわけではない
僕は見たことをそのまま書くだけだ
トイレに入ったぼくはすぐに用を足そうとする
僕のやっていることは当たり前のことだ
でもそれには当てはまらない人もいるようで、僕より先にトイレにいた人物はなにもせず棒立ちしていた
この人物をAと呼ぶことにする
空いてるところがないなんてことはない
小さい用も大きい用も俺が使っているところ以外は全て空いていたと記憶している
いま思えばなぜこのとき俺はAを不審に思わなかったのかが分からない
用を足した俺はてを洗いトイレを後にしようとする
しかし俺よりも先にトイレを出ようとする人物がいた
Aじゃない
その人物は俺が用を足している間に個室の一つから出てきていたのだ
こいつはBとしよう
因みに俺は個室の一つが閉まっていたかどうかなんて覚えてない
だがそう考えなければBはトイレの個室に扉を閉めずにはいっていた変な人、もしくは幽霊と考えなければならなくなるのでそういうことにしておく
さっき自分のとこ以外全部空いてたっていったじゃーんと思った人はもっと物事の本質を見極めよう
俺はBに続いてトイレを後にする
Aがそのあとトイレで何をしたのかは知らない
Bがトイレを出たあと俺はBとは反対方向、チャリが置いてある方に歩いていった
さて、これで俺がそのトイレで見たことはおわりだが考えてみてほしい
春休み俺は市民体育館のトイレへ
そこには棒立ちしていたAと
俺より少し先に出ていったBが
俺はBとは反対方向へ
つい昨日まで忘れかけていた出来事なのだが
ゾッとする
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