ケンジはリツヨの少しずつ下ろしていき、もう少しでかわいいものが見えそうになったとき、ナオミがケンジの背中を近くにあったガラスの灰皿で殴った。
「何をするんだ。」「やめてよ、女をおもちゃにするなんて、私だけで充分じゃない」
「お前だけじゃ、ダメだって言ってるだろう。わからないのか。」
「最低ね。あなたって言う人は」「最低で結構だ。俺はほしいものを手に入れたいだけだから。」
その時、ヒロシがナオミの部屋のノブに手をかけて、思いっきり引いた。
「リツヨ!大丈夫か。」「ヒロシ先輩」「お前、俺のリツヨに何しようとしてるんだ!」
「見ればわかるでしょう。いまから僕のものにしようと思っていたところですよ。」
「バカヤロー」ヒロシはケンジの胸倉を掴み、思いっきり殴った。
ケンジが倒れ、鼻から血を流していた。ゲンジは抵抗しなかった。
ヒロシには腕づくでは勝てないことを以前から知っていた。
ヒロシはリツヨを抱き寄せ、頬を叩いて目を覚まさせた。
リツヨは自分が裸にされていることにやっと気づいた。
「ヒロシ、助けてくれたの。ありがとう。」ヒロシは「もう少し遅かったら・・・」
ナオミが「ごめんね、リツヨ。私がこんな男の言いなりになっているばかりにあなたに迷惑かけて」
リツヨは「いいのよ。友達じゃない。済んだことは忘れて。」やがて、警察のサイレンの音が大きくなってきた。
警察官が入ってきて、「ヤマモトケンジ、ひき逃げの容疑で逮捕する。」ケンジはうな垂れた。
警察官は「君が素早く通報してくれたおかげで、おばあさんは一命を取り留めたそうだ。」
「それはよかったですね。」とヒロシは答えた。
警察官は「本庁の麻薬取締り班では、ヤマモトケンジの麻薬所持を内偵していたそうだ。学生の癖によくやるよ。このバカぼんぼんは!」
ケンジは手錠をかけられ警察官と一緒に部屋から出て行った。
ナオミも共犯で逮捕された。ヒロシはリツヨの服を取ってやり、着るように言った。
「リツヨ、今日のことは、忘れようね。」「うん」