この間の水曜日に、彼と会って、彼の就職の話をした。
彼は、工業大学の情報科の学生だから、就職先もコンピューターのシステムに関係する企業を狙っていたんだけど、あえなく挫折してしまった。
彼は「もう俺は終わった」 「俺は社会の底辺だ」
とか、情けないことを言い出した。
「ええ!!それで社会の底辺??私なんて小さいころ、家の家賃払えなくて、追い出されそうになったけど??
大学まで行ってる人が社会の底辺なの???ちょっとその考え方おかしいよ。」
「俺は今まで頑張ってきたけど、がんばってない奴らはすんなり就職決まって・・・一社しか受けてなくて、すぐ受かるやつもいて・・・・・。なんで俺がそんなやつらに負けなきゃいけないんだ。」
「私の友達もそうだったけど・・・・その友達は確かに面接官と相性がよかったのかもしれない。でもそれはその子が必死に勉強したことが、面接官の目に留まったから。もしその子が夢に向かって勉強してなかったら、その面接官にあたっても、何も起こらなかったよ。努力してないように見えて、何かみんながんばってるんだよ。その頑張ったことが面接官の目に留まるんだよ。」
「俺は頑張ってこなかったって言いたいわけ??」
「そんなこといってない。人が頑張ったか頑張ってないかなんてわからないじゃん。それと比べても仕方ないじゃん!!!もう頑張ってきたんでしょ?それでだめだったなら、もう頑張るしかないじゃん。次の目標に向けて、がんばるしかないじゃん。だから、もう人生終わったなんて言わないで・・・・。底辺なんて言わないで。絶対これから必死になれば、試験受かるから。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでそんなみんな必死になれるの??なんでそんな働くの?」
「だって、必死にならざるを得ないからだよ。私だって、朝までのシフトなんてこなしたくない。でも職場で求められてるから、がんばるしかないから。お金ないと生きていけないから。○○は少し一人暮らししてみたら。甘えて、それで生きていけるから、必死になれないんだよ。」
そのあと、会話がなかった。
帰る時間になって、彼ももう帰りたいかなって思って、「帰る?眠い?」って聞いた。
「眠くないよ」
いつも行く公園の駐車場に行って、いろんな話をした。
この日は子供の幼稚園の卒園式だった。
そこで、来賓の方の挨拶があって、おざなりな「おめでとうございます」を繰り返す中で、園の近くの駐在所のお巡りさんが
「園歌にあるような、やさしく、つよい人になってください。おめでとうございます。」と言葉をくれた。
きちんと子どもたちの歌を聴いてくれていたんだなというのと、このおまわりさんはきっと職務を全うしている、素敵な方に思えた。
私も彼にこんなふうにやりがいをもって、仕事をしてくれる人になってほしいと思った。
彼もこの話に感動してくれた。
彼は公務員試験を目指すから・・・。
話終わって・・・・・・彼に手を引っ張られて、抱きしめられて、たくさんキスされた。私の存在で少しでも彼がいやされてくれるといいな。