中学一年の夏休み明けに転校した。


転校前の学生カバンは明るい水色の遠足リュックみたいに横幅の広い物。


転向後の学生カバンは濃紺の縦長のシンプルなリュック。


私は新しいのを買って欲しかったが、父親に

前のカバンを使え!それで行ってはいけない法律

はない。


と言われ、
とりあえず転校したばかりだからみんなもめずらしくとも思わないかもしれないと思って通っていた。


そのうち、秋も深くなり、通学路で三人組の男の子達と時間的にばったり会うようになって来た。


「なんだあれ?遠足リュックみたいだな」

と言われた。


会うと何度も言われた。

流石に、登校前に行き渋るようになって

理由を先生に言った。


先生から家に連絡が来て、やっと母親が、

「だから最初からかってやればよかったのに!」

と騒いでいた。


今更言われても、何も感じない。

普通、最初に買ってくれるでしょ?
 お金あるんだから。


みんなボロ雑巾みたいに働いていても、お金無いから買えないより、

お金なら沢山あるのに、子供の学校指定カバン(ランドセルみたいな物)を買ってもらえない方が何倍もひどいと思った。


その時の事を思い出すと涙が滝のように出てきて、 「買って欲しかったよー」と泣いたらなんだかスッキリしました。

こんな気持ち、まだ残ってたんだなぁ