ピアノの発表会 | リツコのTOKYO日記

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自転車ばっかり乗っててほとんどTOKYOに居ないリツコの自転車日記です

昨日は息子達のピアノの発表会でした年2回ある発表会。秋がメインの発表会で春の発表会は「ミニコンサート」というカジュアルな発表会です。

年末に急に先生が変わったりとバタバタしていたことに加え、週3回の野球の練習やスイミングなどの習い事。学校の宿題も増えて来た長男はほとんどピアノの練習が出来ない日々が続き、私もイライラ

元々、器用ではない長男。自分にとって一番大切なの野球と断言しており、いくつもの習い事をこなしていくのはもはや限界を感じていた矢先の発表会。まだ、来月2年生になる次男は別としても5年生になる長男に「最後の発表会のつもりでなんとか、完成させなさい」とはっぱをかけ続けた一ヶ月でした

しかし、ピアノが決して嫌いなわけでは無く、弾けなかった曲が弾けるようになると、俄然楽しいとピアノの前に座る事が増えてくる長男。ただ練習の時間がとれないという理由で辞めてしまうのはもったいないかもと本人はもちろん、私の心も揺らぎます・・・

そして、迎えた1時からの発表会の当日。朝、いつものように夫と子供達は野球の練習私は南部練習会に参加練習を終えた帰りの新都心で男性2人と走る私を見かけた友人が「ピアノの発表会の前にも走るんだぁ」とびっくりされてしまいました

11時過ぎに練習を早退してきた子供達。シャワーを浴びて、昼食を取り正装に着替えて、いざ出発です

会場の首里カトリック教会に着き、渡されたプログラムの順番は次男がトップバッターで長男がトリから2番目です。先生の挨拶が終ると早速、次男の演奏が始まりました次男の曲名はバッハの「メヌエット」。
前回の秋の演奏会で4年生のお姉さんが弾いていたこの曲に一目ぼれの次男「次の発表会はメヌエットが弾きたい」と先生に直訴しましたが、まだ、ピアノを始めて1年足らずの次男にはかなり難しい楽曲次男が右手を弾き、先生が左手を弾く連弾の形での演奏です

             

「上等、上等」練習以上の出来に私も夫も一安心。でも、一番ホッとしたのは先生でしょう・・。

1年生の演奏が続き、2年、3年の演奏が続きいよいよ4年生の長男の演奏が始まりました。曲は次男と同じバッハの「プレリュード BWV846」。流れるようなゆったりとした楽曲を丁寧に弾く長男の姿に「やっぱりこの子がピアノを弾く姿を見るの好きなんだ・・・。」とあらためて思う私。グラウンドでバットを振る長男とはまた違った一面を見ることが出来なくなるのは寂しすぎます・・・

             

演奏が終り、沢山の拍手を頂いている長男の姿を見ていたら、自分の中で何かが吹っ切れていくのを感じました。「ピアノを習っている以上は毎日5分でも練習しなければならない。」そして、「練習しないならお金がもったいない。」なんてガミガミ言い続けてきた私ですが、普段は練習できなくても一週間に一回、30分ピアノに触っているだけでいいじゃないか。と割り切っている自分がいました。

そのことを長男に伝えると「僕も実はピアノは辞めたくなかったんだ。練習時間はなかなか取れないけど、お母さんがそういう考えでいてくれるなら、6年生まで続けたい・・。」という答え。いいじゃん、いいじゃん。ピアニストになるわけでなし、音大に行きたいわけでも無いんですから、音楽を楽しめばいいんです

担当の先生にそのことを伝えると「わかりました。長いスタンスで一曲をゆっくり仕上げるようにします。」との答え。長男の最終目標はモーツアルトの「トルコ行進曲」がカッコ良く弾けるようになることだとも伝えると、「それが弾けると辞めちゃうのは寂しいから、最終目標のトルコ行進曲は暫くとっておきます。」と笑いながら答えて下さいました。

そういう訳で、今後もピアノを続ける事になった長男。音楽の経験は将来きっと何かの時に役にたつと私は思います。そして次男はお兄ちゃんを目標にがんばって欲しいと節に願う母でした・・・・