前回の続きです
泣く泣く引っ越してきた見知らぬ土地。
新設の支店開設に向けて
アスペ夫は今までよりも更に多忙になります。
2歳になったばかりの長男と
毎日二人きり。
夫の帰宅は早くて午前1時。
会社は自宅の目の前のビルです。
横断歩道を渡れば自宅という近さですが
会社に泊まることもしょっちゅうでした。
アスペ色満載の長男はやんちゃ盛りで
一瞬たりとも目が離せず
私は子育てに疲れ果てていき
相談できる友人もいないので
精神的に追い込まれていました。
支店での成績は幸先がよく
二年ほどは順調でした。
三年目に差し掛かると
私も支店の皆様と仲良くなり
聞こえてくるのはアスペ夫の意味不明な行動の数々。
その中でも一番多かったのが
「朝、発言したことを昼には忘れる」でした。
私の耳に届くということは
会社内ではもっともっと酷かったことでしょう。
「忘れる」←ADHDの重症バージョンですね。
これは日常会話でもよくあります。
昔観た映画、行った相手がコロコロ変わるんです。
ある時はAさんと言ったと、私に言う。
ある時はBさんと言ったことに変わっている。
本人自覚無し。
三年目に不協和音が聞こえてきた頃
アスペ夫は支店長試験に合格します。
支店長職は野球に例えるなら「監督」
こちらの支店での役職はマネージャーでした(野球に例えるならコーチ)
イエスマン以外は全員敵とし
自分の悪口、それが正しい指摘だとしても
オールシャットアウトする脳です。
どんなに雑音が聞こえてきても
「どーせオレ、もうすぐ東京行くし」
と、誰の意見も聞きません。
支店長職なんて、絶対に無理。
私は思っていましたが、何を言っても無駄な夫です。
新天地での業務が三年と短期間で済んだのは
こちらの支店長のフォローのおかげです。
支店長は私が泣く泣くこの地についてきたのを知っているので
全力でフォローしてくれたのだと思います。
そんなことなどつゆ知らず
夫は三年という短期間で
当時の記録で最年少支店長になれた自分に酔いしれ
有頂天です。
「オレ、すごい」
「オレ、天才」
さも、自分一人の努力で勝ち得た栄光のように
天狗になっていました。
(最年少支店長になった自慢は、ここから15年以上にわたり
アスペ夫はしゃべり続けます)
支店長として支店を任されるまで
本社勤務(東京)となるため
長男が幼稚園の年少が終わる頃
我々は都内に引っ越してきました。
私 31歳
アスペ夫 33歳
続きます
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