PTA物語 「校長先生PTA会費ってなんですか?」 | 義勇兵のブログ

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高校時代に芦原会館で空手を学び、武道・武術の研究がライフワークになりました。
趣味の少林寺拳法、羅漢拳法、ガンプラ、読書他色々なことを書いていきます。

城陽市のPTAや学童保育所の保護者会の改革を行っています。


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PTA物語「校長先生PTA会費ってなんですか?」


あるAさんの物語


Aさんは先日入学説明会でもらった説明会資料を見ていました。その中の諸経費の説明に目を止めると


Aさん「学校諸経費にPTA会費があるのね。でも確かニュースとかでPTAの任意加入について見たとき、学校とは別の団体と書いてあったよね。」


Aさんは疑問に思って子供が入学する小学校に電話をかけました。


校長「もしもし◯◯小学校ですか?この4月に入学する娘の◯◯◯◯の保護者のAといいます。少し分からない事があって電話したのですが?」


すると学校の電話を取ったのはたまたま校長先生だったようです。


校長「はい、私は校長の◯◯◯◯です。何か分からないのでことがありましたか?」


Aさん「はい、そうなんです。説明会でいただいた諸経費の案内を見て分からない事がありまして。諸経費の中のPTA会費についてなんですが、確かPTAは学校とは別の団体なので諸経費ではないですよね。」


校長「はい。諸経費ではないですが、事務処理上保護者の負担を軽減するために学校の方で一度に引き落としさせて頂いています。」


Aさん「あの説明会では集団登校の為に個人情報提供の話はありましたが、PTA入会のためとは聞いていないので、もし保護者に無断でPTAが集団登校の目的以外に利用するとしたら、個人情報の目的外利用になりませんか?」


校長「・・・・・」


Aさん「私はPTAの入会届も書いてないし、入会つもりが無いので、PTAに集団登校以外の目的で個人情報を使わないように伝えてくださいね。

もちろんPTA会費の引き落としもしないでくださいね。」

Aさん「校長先生も公務員なんですから、入学説明会の時に個人情報の使用目的を説明して、文書を使って保護者の同意を求めるのが当然ではないですか?

最近ては個人情報の目的外利用で告訴される事もあると聞いているので、気をつけた方が良いのではありませんか!」


校長「・・・・分かりました。」


Aさん「よろしくお願いします。」


そういうとAさんは電話を切りました。


(物語はここまで)


上記は単なるフィクションですが、いつもこの時期になるとこのような出来事が起きているかもしれないなと、勝手に想像してしまいます。


PTAが個人情報をPTA自身で入会届を用いて手に入れず、学校に求める時代は令和の時代では、あってはならないと考えています。


学校の個人情報である学齢簿は自治体の住民基本台帳から作られています。


 参考


(抜粋)

第二条 市町村の教育委員会は、毎学年の初めから五月前までに、文部科学省令で定める日現在において、当該市町村に住所を有する者で前学年の初めから終わりまでの間に満六歳に達する者について、あらかじめ、前条第一項の学齢簿を作成しなければならない。この場合においては、同条第二項から第四項までの規定を準用する。

(抜粋ここまで)


こんな大切な情報を入学説明会で十分な説明と書面による意思確認を、今だにしない学校が多いのでしょう。


また個人情報の問題でいくつかの自治体の校長先生が訴えられる事件も起きています。

全国の学校で早急な対応が求められています。


栗東市の時は、栗東市教育委員会、小学校、PTA会長に申し入れ、何とか個人情報提供についての同意を確認する文書を作成(入会届をPTAに作ってもらうこともお願いしましたが、そこまではいたりませんでした。)、配布してもらえるようになりました。

新聞にも掲載されたように同意書(注 内容はまだまだ不十分でわかりにくいものですが。)に同意しなければPTAに入会しなくても良くなりました。





城陽市ではまだ整備されていないことが前に書いた通り、公文書公開請求で得られた内容から分かっているので、城陽市の保護者が抱える課題だと思います。



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