"So liebevolle Hände!"


「何て、愛情に充ち溢れた手でしょう!」




今日リンパドレナージュの施術中、85歳のおばあちゃんに言われた。


先日は、この仕事が好きなことが分かると言われた。




マッサージスクールの一番最初の頃の授業で


「相手が人であれ、動物であれ、植物であれ、また命を持たないモノでさえ

強く思う、その思いは伝わるもの」という教えを受けた。



亡き母は、家の草花に水をやるとき、

「早く大きくなりなさいよ。」

「キレイに咲きなさいよ。」

必ず声をかけながら、水をやっていた。


当時子供だった僕たちには「滑稽」にしか映らなかったが、母の優しさが

今にして思い起こされる。



スクールの先生の話、母の話、、、

等を踏まえて

僕は今、やはりどんな患者さんにでも、「良くなって欲しい」という

心からの想いを込めて施術している。



多くは決して語らない。


「気」が乱れるから。



クラッシック・マッサージの時には

少しでも指先に集中して、その「気」

もう一つのライフワーク「剣道」で鍛錬している「気」を

指先から伝えようと努めている。



リンパドレナージュの時には

あまり力は入れない分、集中力を余計高める。

膚の下のリンパのよりよい流れを導くように。




愛情あふれる手だかどうだか、自分では到底分らない。


でも、想いはきっと



「念じれば通ず」

なのではないだろうか。







今日はまたこんなこともあった。

18人もお相手すると、いろいろなことがある。



オーラスの患者さんだったBさんの名を呼ぶと

ニッコリ笑って部屋に入り


「あぁ~、私はついてるなぁ~。。。オーストリア1のマッサージ士に

やってもらえるんだから。。。」


と、なんかいきなり、今日が初めてなのに大はしゃぎ。

まぁ、他の患者さん達の噂はすごいので

「仕方ないか」と思いつつも。。。


「さぁ~、どうでしょうねぇ!・・・分かんないですよ~」と云うと


「いいや!それが全部分かっているのさ」だって。



「数ヶ月前に妻があんたに担当してもらって、『すごく良かった』と

何十回も聞かされているからネ」と。




確かに、Bさんって女性がいたのをハッキリと覚えていた。


右腕の浮腫に対する施術だったが

乳がん手術で右の腋下リンパ節を除去してしまっていたので

大回りして、左の腋下リンパ節まで「迂回施術」した記憶が甦った。



「こりゃまた、ヘタなことはできないぞ!」と気を引き締めて施術にかかる。



膝の義肢施術の後にできた下腿部の浮腫に対する施術。

まぁ、得意とするところ。


集中して行った。



「如何でしたか?」


訊くと、Bさん

「やっぱり妻は嘘をついてはいなかった。」と。



ご夫婦二人のお世話をさせて頂くなんて。。。こんなこともあるんですね。





今週は本当にタフな1週間だった。


2回の1日18人と云う患者の多さ。

そして、40度と云う異常気温の下、まぁ、自分でも集中を切らさずに

良く頑張れたと思う。



その「集中」、「気」をいつまでも絶やさずに


「想い」を伝える、心を伝える「施術士」になっていきたいと思った。





うちでは週に2回のスタッフミーティングがある。

月曜日と木曜日のお昼休み時間12時からの30分間。


チーフドクターにマッサージ班とフィジオ班全員で30名くらいか。


患者さんからの要望や、セラピーの進捗状況の報告など。




月曜日のミーティングの終わりくらいにドクターM曰く


「明日からちょっと厄介な患者さんが一人。SWさん。

ひどいSkolioseの患者さんなんだが。。。どうしたものか。


ここは、うちのエース、人気ナンバーワンの日本人にお出まし願いますか!」


と云って、オイラの方を見てニッコリ。




「えっ!ちょっと、そんなぁ~」

。。。みたいなリアクションを取ると



「イヤイヤ、マジマジ!

ホントに人気ナンバーワンなんだから。

患者さんの評判は最高で、良い話しか聞きませんよ。」



だから、そうじゃなくて。。。

そんなことどうして、この公の場で話すかなぁ~?


「ナンバーワン」だとか、「患者に評判」だとかは、患者さんから直接聞いてるので

分かってますよ。。。

(そのうえで、「天狗になるな」「調子に乗るな」って戒めてるんだから。)



フィジオのスタッフはともかくも、他のマッサージスタッフのヤッカミの元に

なりかねないでしょうが。。。

気をつけてもらいたいもんです、全く。



で、もって


昨日予定表を見ると、早速その患者さんSWさんが割り当てられていた。


ごく普通のクラシックマッサージで背中への施術。


Skolioseとは脊椎側彎症。

通常前後への脊椎の彎曲は誰にでもあるが、加えて左右への彎曲があるのだ。



注意深く施術した。

一通り、何の問題もなくし終えることが出来た。

患者さんの希望では、「足のリフレクソロジーも受けたことがないので、希望を出した」

とのことで、「そちらも貴方に担当してもらえるといいけれど」と。



そして、今日。

また予定表にSWさんの名前があった。

今度はリフレクソロジーだった。


「昨日は術後、問題はなかったですか?揉み返しとか、痛みとか?」

訊いてみたが、何の問題もなく、極めて状態良好とのこと。


一安心。



で、リフレクソロジー。


問題箇所が分かっているので、まあ意外と簡単。

足裏の脊椎に該当する部分を、親指で圧していくのみ。



約20分の施術で、どうやら満足してもらえた様子。


「ありがとう。また次回お願いね!」

と、笑顔で退室していかれたので、またまた一安心。




明日のミーティングで、わざわざ「何の問題もないよ」と報告しようかな。


これに乗じて、難しい患者さんばかり押し付けられなけりゃいいが。。。




21

この手のテーマでブログを書くと、なんだか「自慢話」のようになってしまって

本当はイヤなのだが、でもその日の出来事を普通に書くという行為には

相違ないので、これからもことさらに脚色することないよう気をつけながら

書いて行こうと思う。




今日のラストは3本連続でリンパドレナージュだった。


一人目終わり、二人目(ラス前)。

Aさんというおばちゃん。

担当3度目である。



右下腿部中ほどから足にかけて、赤みを帯びて腫れ上がっている。

典型的な「リンパ浮腫」の症状。



「あれあれ、先週オイラが施術した後、一体誰がやったんだ?

全然良くなってないじゃない。寧ろ、オイラがやった後より悪くなって

前回の状態に逆戻りしているなぁ~」


そう思って、「セラピー帳」をめくってみると。。。

オイラがやった後1週間、誰もやっていない。


2週間前に担当して、その次が1週間前のオイラの施術、そして今日。



何だ!?

たったの3回だけ?

しかも、1週間に1回ずつ?!


聞けばKさん、明後日には退院。



どうすんのよ?!

このリンパ浮腫。

週1回の3回だけで治ると思ったか。。。うちのドクター?


「もし可能ならば、退院後も治療のお手伝いをします!」と、名刺を渡したが

何とも後味が悪かった。。。多分Aさんには明日はもうリンパドレナージェの

予定は入っていないだろう。





オーラスはGさんというおばちゃん。

施術ベッドに横になると、変色はしていないまでも、右足と比べて左下腿部が

ひどく腫れ上がり、これも典型的なリンパ浮腫。


「この腫れ具合からすると、今日が初めての施術かな」。。。そう思って

セラピー帳をめくると、何と今日が最終日。

明日退院と云うことだ。


「え?あり得んだろう!! またAさんと同じ? それも今度はオイラは初めての担当。」

履歴を見ると、今日は8回目のリンパドレナージェ施術。

過去の7回、4人の施術者が交代で担当している。


「こいつら!バカ!7回もかけて、何やって来たんだよ!!」

無言のうちにはらわたが煮えくり反って来た。

「こんなもん、オイラなら3回あれば腫れをひかせて、5回で普通に戻せたろうに。。。」

そう思いながら、少し時間をかけて施術した。



「あぁ、ありがとうございました。。。かなり集中的な施術でしたね。」

終わってGさんが目を細める。


「毎回こうあるべきだったんです。そしたら、貴女の左脚は右脚と同じようになっていた筈。

力及ばず、本当に申し訳ありません。」

我知らず詫びている自分がいた。


これまで何人も、担当させて頂いた「リンパ浮腫」の患者さんは、

退院の時にはほぼ満足して頂ける浮腫軽減状態でお別れできたいた。


それが今回は。。。

最後にたったの一度だけ担当させて頂いたのみとは云え、口惜しかった。

「8回のうち、せめて半分の4回自分にやらせてもらえれば。。。」




でもどうすることもできない。


自分が自営することになった時、こんな後悔が決してないように、1回1回の施術に

全力を注いでいこう。。。そう強く思った。




そして、この怒りは。。。


ドクターに対して?


無能な同僚に対して?


無力な自分に対して?




17本と云う施術本数以上に、何だかすごく疲れた1日でした。




 

オイラの左手であります。

FBでお友達になって頂いている、K橋さんという方がこんな記事をアップされていたので
オイラもふと自分の手を見ちゃいました。


胎児のときに男性ホルモンのテストステロンを浴びると
...
人差し指が短く、もしくは薬指が長く成長するというもの

で男性的な人は薬指の方が人差し指より長く
女性的な人は人差し指のほうが長いと
男女共通のようです


でもって、オイラの左手であります。

異様に長い薬指と、これまた「極端に短いんじゃない?」という人差し指。
今日のマッサージスクールの施術中に、偶然ふと思ったのですが
指遣いの角度によっては、薬指が中指より長いような錯覚に陥ることさえ
あるのですから、ちょっと驚きです。


さて、要は、オイラは本当に「男性的」なのかどうか?。。。てことです。

高校時代からみんなに「硬派だ」と思われていた節はあります。
大学時代は、K應義塾骵育會剣道部所属。。。「骵育會」ってだけでも
やっぱり男性的ですよねぇ~


でもその反面、自分ではかなり「女性的」な性格に辟易とすることも。。。
女性の皆さんがみな、そうだというわけではありませんが

優柔不断でしょ

結構悩み事とか尾を引いて引きずっちゃうでしょ

「(女性的な)細かい気遣いをしたい」と思ってるでしょ
(↑実際は全然できてないけど)

かなり涙もろいでしょ

・・・その他もろもろ


ホントにタ~ンとテストステロンを浴びたのかなぁ~
まぁ、例外もあるかもね

で、これを読んで下さった皆様に問いたい!
是非、「コメント」という形でお答えください。

オイラは、「男性的」、それとも「女性的」?

「医療行為」

この数週間くらいだろうか、この言葉について考えている。




きっかけは日本のテレビ番組、もう先週だったか終わってしまったけれど


「雲の階段」という、無資格医を扱った内容のドラマだった。




その一場面。


無資格医の相川(田坂)三郎が、「偽医者」だと田坂総合病院院長にばれ

院長の放ったセリフ。



「今後一切の医療行為を禁ずる!」



まぁ、テレビドラマの内容は。。。どうでもいい。




自分が日々携わっているこの職業。

「Medizinischer Masseur」…医療マッサージ士。


名に冠しているばかりでなく、れっきとした「医療行為」を行っているのである。




そんじょそこらの「マッサージ士」ではないということ

気持ち良ければ、それでいい。。。というものでもないということ。



「Heilzwecke(治癒目的)」のため、という大名目があるのだ。



例えば、「肩こり」や「腰痛」を取ってみても


「Cervikal Syndrom」だとか、「Lumbalgie」などと尤もらしい病名がついている。



そして、ちゃんとした専門医のカルテ(指示)に沿って施術するのである。



だから、気持ち良くても治癒につながらなければ、意味をなさない。




て、ことは、そんなに気持ち良くなくても、治癒の方向に導けばそれでいいのか?





お蔭さまで、患者さん方から圧倒的な支持を得ている。


「やってもらって気持ち良く、その感じが長続きし、翌日までも気持ちいい」

と評してくれた患者さんがいらっしゃった。


それが、つながっていって、結果的に「治癒」の方向に向かうんだとすれば

まぁ、今自分がやっていることは、それほど外れたことではないのだろう。



ある人は「掌から強力なエネルギーを感じる」という。

きっと、「気」を養う剣の修行で身に付いたモノではないか、と自分なりに思っている。



いろんなことが相乗効果を生み、正しく「医療行為」を続けて行ければいいな


そして、病みや痛みに苦しむ人々に笑顔を齎すことができれば

これほど嬉しいことはない。




この歳にして、「天職」とも呼べる良い職業に就けたと

本当に良かったと思っている。