いよいよ朝から促進剤を投与する。確か5時半くらいには起きていて、息子の名前とその由来を紙に書いた。私たち以外にも名前を呼んで由来を知って欲しかった。そして、その由来を見れば私自身、つらい時も頑張れる気がした。思い出の花の花言葉から一文字漢字を使っている。
花言葉は「希望」「前進」「常に前向き」
暑さにも寒さにも負けず、何度も咲いてくれた花。困難に負けずにきれいな花を咲かせて欲しい
と名付けた。妊娠8週の時点で、もうこの名前で呼んでいた。大好きな名前だ。ママも君に負けないきれいな花を咲かせる人になるよ!
麻酔を使う可能性があるので、昨日の夜から食べ物は禁止だった。食欲ないので全く問題なかった。ご飯が美味しいという口コミを見て、「こんなご馳走が待ってるなら陣痛耐えられそう」とか思って病院選んだのにな
この日は立ち会いが許されて、夫が朝8時から来てくれて本当に心強かった。私は1人の時間が欲しいタイプで、普段は寝室も夫と別なほど。だけど今回のことで、夫がいてくれるだけで精神が安定するんだなと分かった。息子はそんなことを教えに来てくれたのかなぁ。
昨日の夜の激痛は何だったのか、一度麻酔を入れてしまったからなのか、全然痛みが来ない。夫と分娩室で折り紙をひたすら折っていた。この日の助産師さんはとても良い方で、とにかくすごく普通に接してくれたので、あまり泣くこともなかった。
お昼過ぎに、私の母と義母が来た。義母は新幹線で遠くからわざわざ来てくれた。
本当は夫以外は面会できないのだが、特例とのこと。
私は2人とも大好きなのだが、もともとズバズバ言う母なので、涙ながらに「孫が産まれるって職場に言っちゃったのに」「産後手伝いに来るからお料理のメニューたくさん考えてたのに。調味料とかたくさん買ってたのに」「原因は何なの?」「朝は胎動あったなら、その時ちゃんと気付けていればねぇ…」など色々言われて、すごく責められている気持ちになってしまったごめんね…としか返せなかった。すごく楽しみにしてくれてたし、でも今はちょっと母の言葉に対応する余裕がなかった。
義母は、「胎動が減ったなんてよく気付いて、病院に行ったねぇ」ととても優しい言葉を終始かけてくれて、遠くから来てくれて久々の再会がこんな悲しい再会で、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
1時間くらいして母たちは一旦院外で待つように促された。次は、産まれた時に特例で面会可とのことだった。ちょっと疲れたので、ありがたかった。夫以外と会うと疲れるみたい。
この日は、15時頃までMAXの量の促進剤を入れたが、そこまで痛くならず…私の体力面も考慮し、また明日他の促進剤で仕切り直しということになった。
特例で、夫がこの日から泊まって良いことになった。前日の夜が1人で放置されてつらすぎたので、とてもありがたかった。
夫は一度、自分の着替えとかを取りに帰った。この時に、私の妊娠を知っているご近所さん2人に、死産のことを伝えてもらった。ぺったんこのお腹で帰って、「おめでとうございます」なんて言われてしまったら、相手にものすごく気を使わせてしまうと思ったから、事前に伝えとこう!と考えた。2軒とも、優しい言葉をかけてくださったそうで、ありがたかった。
この日は、夫が泊まってくれたおかげで眠れた気がする。