皆さんこんにちは。

ピン打ちのためにミニボール盤を購入したらチームメイトからガチだガチだ言われたゆきるです。

いやだって、中空ピン打ちスゴイ面倒なんですよ。ハンマーでコンコンやってたんですけどなっかなか奥まで行かなくて。

マンションだしいい加減近所迷惑になるよなーとか、作業効率その他諸々を考えていると気付いたら手元にありました。あれ?


で、それを自分が普段作業台にしている机に置いてみたところ。


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どーん

うん、自然(自然


フェスタジョーヌ先輩は「いや一般家庭にあるべき姿じゃないですよねwww存在感wwwww」とか爆笑されていましたが、きっと気のせいでしょう。


使用感としては、もう感動。こんなに簡単に入るのかってくらい、さくっと(というかゴリッと)入ります。超楽。

後何気に、垂直に穴開けできるのも良いかもしれない。手作業でやるとどうしても精度落ちますからね。

単価的には決して安くはないですが、減価償却していくつもりで使い倒していきます。



んで。

新年明けてこっち、掛川・東京と走ってきているチームりつよんですが

その中で個人的に感じた事を今回は書きたいと思います。


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遭難の悪夢再び


一富士二鷹三茄子、と縁起物をモチーフにしたこのコース

走る側からすると初夢がそのまんま悪夢というか公式良い夢見せる気ゼロだろというレイアウトですが、ともあれ走るからには攻略を考えないとねという事で。


パッと見、目立つのはやはりフジヤマチェンジャー。昨年のJC以降は主にチャンピオンズが絡むところで出張っていたセクションですが、それが新年早々に登場。

大方の予想通り、皆さん大抵ここで飛んでいきます。一次予選は相変わらずの遭難率の高さですね。

そのため、ここの攻略がまずは第一関門となります。


が、それはあくまで「完走」に重きを置いた場合の話。


完走するだけならば、もうそこまで難しくはなくなっている感はありますね。何せ昨年のJCで既に経験済ですから。

まぁ、JCとは違い平置きであるため皆さん思った以上に速度が出てしまって遭難されるパターンも多いようですが、実のところ平置きって既に昨年のワールドチャンピオン戦で出てるんですよね。

そのため、集めようと思えば情報はない訳ではないです。

また、今回のレイアウトはレーンによる有利不利が極端と言われています。要は「5レーン楽勝じゃね?」っていうアレです。

が、こちらもまたあくまで「完走」しか見ていない意見な訳で。

確かに、完走に重きを置く場合5レーンはスタート直後の速度が乗っていない状態でフジヤマに入れるためクリアは容易です。ココで飛ぶようならそもそもそのセットは今回のレイアウトに合っていないという事になります。

が、逆に言えば。

「速度が乗っていない状態でフジヤマに入る」という事は、即ち「最もフジヤマでのロスが大きい」という事になります。

つまり、5レーンスタートの場合は他のレーンより大きいそのロスを挽回するだけの速度がないと勝てないのです。

この辺、記事を見る限りうちのあぶさんも勘違いしてるようですが、結構大事なところです。有利どころか不利なんですよ実は。

完走する事が目的なら有利でしょうが、レースと言うのは完走した上で「タイムを競う」モノである訳で。同レースの他のマシンのCOを「最初から期待して」勝ちを狙う、なんてのはそもそもちょっと違いますよね。

少なくとも、上の方に行くに従いその手は通じなくなっていくものです。


ではどのように考えるべきか。

今回はそこに焦点を当てて個人的な意見を書いていきます。だらだら。


フジヤマチェンジャーが悪目立ちしているせいで見落としがちですが、今回のレイアウトはフラットに近いです。昨年のオータムと同じパターン。

気まぐれウォッシュは会場によって変わるため今回は考察の対象から外しますが、DB・20度バンク・30度バンクと真っ平とは言わないまでも思いっ切り高速コースです。


また、30度バンクの後に直で接続されているデジタルカーブ。ここも地味にポイントです。

デジタルカーブというと減速がキツイというイメージが強いですが、今回はそれに加えてもう一つ加味しなければいけないポイントがあります。即ち、「加速できない」という点です。


何の事かと言いますと。


フジヤマ対策に前後ブレーキを効かせ過ぎていると、直前の2連続バンクで思いっ切り減速してしまい

その極端に遅くなった速度のままデジタルカーブに進入、加速できないままトロトロとカーブを回る事になってしまい致命的なロスを生んでしまうのです。

通常平置きのデジタルカーブ対策は皆さんされているようですが、この点を見落としている人も多いようで。

「スラダン着けてるのに今回デジタルで凄い減速した」なんて感じている方は、そもそもその前の段階に原因があるかもしれません。それくらい、この点は目立たないながら重要なポイントになっていると個人的には感じます。嫌らしいですね。

 #それと余談になりますが、「デジタルと言えばスラダン」という考え方。これにも諸説あるようで。

 #確かにスロー動画を分析すると、あくまで「速く抜ける事」に焦点を絞って言うのであれば必須とは言えないかもしれません。

 #必須ではないというか、それ以上に大事なポイントがあると言うべきですね。

 #ただ、マシンの速度が上がれば上がるほどデジタルカーブでマシンが受ける衝撃というのは強くなりますので

 #ダメージ軽減という意味ではやはり有効です。それと重心高い場合のCO対策。

 #無駄ではないですが、速度に絡むところではないという感じです。


話を戻しますと。

つまり、前述の高速コースである事も加味すると前後ブレーキは「DBで飛ばず、バンクでもそこまで減速しない」高さに留めておく必要があります。

この辺りの調整の感覚は個々人で違うところなので何とも言えませんが、目指すべき方向は変わりません。


で、そうなると問題になってくるのはフジヤマ。そんな速度で入って大丈夫なの?という事に当然なりますね。

そこで出てくるのが、今巷で色々と話題のフジヤマブレーキとなる訳です。


フジヤマブレーキはその名の通りフジヤマでのみ効果を発揮するブレーキです。発想のルーツは6・7年前のイタリアンABSローラーに近いのかな。

昨年のJC岡山大会以来?すっかり有名になっているので今更詳細を語る必要はないと思いますが

大事なのは「フジヤマでのみ効く」という点。

このコース一番の難所でのみ効いて、他のセクションには(上手く作れば)影響は出ない。こんな夢のような機構、勝ちたいのなら使わない手はない。個人的にはそう思います。

とはいえ、見た目が嫌だから使いたくないという意見も私自身解らなくはないです。大事ですからね、見た目。

ただ、使わずに勝ちたいならばそれで勝てるセットを用意する必要があるというだけの話。茨の道と知りながら敢えて往き、そして勝てるのであればそれは最高にカッコイイと思います。私はちょっと考え付きませんね。

またそのフジヤマブレーキ、見た目と両立させるためにGTウィングのように仕立てる人もちらほら。アレカッコイイですよね。上手くボディと親和性を持たせているのを見ると本当に凄いと思います。こだわりを持ってる人ってやっぱりカッコイイ。

うちのあぶさんなんかはワイルドザウルスのアタッチメントをフジヤマブレーキに加工してました。アレも一つの発想だと思います。ネタマシンってだけじゃないんですよ見た目先行なのは否めませんが笑


が、ここでも一つ。注意すべきポイントがあります。

それは車体の重量バランスです。


フジヤマブレーキは基本的に進行方向右側に向かって着けるものであるため、上手く装着しないと左右の重量バランスが崩れます。

そうなると、いくらブレーキは効かずともDBでのジャンプ時に姿勢を崩してしまいます。

また地上高50㎜以上という高さに着けるため、先端が重いとそれだけでジャンプ時が不安定になります。

右のビスを延長し先端にホイールを取り付けてスポンジを貼るというのが一番単純な作り方ですが、それをするなら逆側に対になるような重量を配置しなければなりません。ただ着ければ良い、というものでもないんです。

その形の元になっていると思われる2014JC岡山大会優勝者のマシンも、左サイドにホイールスタビを追加して重量バランスを取っています。また、掛川大会のチャンピオンズ入賞マシンを見比べても、左右のバランスが取れている順に1~3位となっていました。

1位のマシンなんて左右でローラー変えてましたね。写真を見た時良く考えてるなーと思いました。

さらに、左右だけでなく前後の重量バランスもあります。フジヤマはフロントヘビー、最低でも前後フラットにしておかないといくらブレーキをかけていてもフロントがフジヤマ下りでコースに収まらずそのままCOしてしまうため、調整は必須です。

作ったけど重いよ!なんて場合、調整はそれだけ大変になります。マスダンの増減で吸収し切れればまだ良いですが、あまりリアを軽くし過ぎると今度はDBで跳ねますし。

難しいところですね。



んで。

長々と語ってきましたが、以上を踏まえて組み上げたマシンがこちら。

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オータムマシンが元になっています

フジヤマブレーキはこんな感じ。
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軽く作るためにFRPを曲げてます


実際に走らせてみるとこんな感じ。


あぶさん撮影。5コースが私です


何か最後にガッツポーズしてるとこまで映っちゃってますがそこは勘弁してください。初めての二次突破だったんでテンション上がっちゃったんです(恥

ともあれ、ピン打ちやらカーボンピンやら、そういったカツい事は一切せずともこれくらいは走ってくれます。

唯一、前後に自作カーボンスラダンは使ってますが・・・ぶっちゃけ精度は酷いモンです。すっごいガタガタ。

アッパーにさえならなければ良い、という残念な開き直りの下に作られた残念過ぎる産物です。こんなん人様に見せたら説教食らうレベル笑

それでも、戦う事はできるんです。自分なりの考えを元に、それをマシンにフィードバックしていけば。

結局、最後は自分の経験と知見と感覚を何処まで信じられるのかって事なんでしょうね。


東京を終えてみて、速度域はこれまで以上に上がっていると感じています。

東京の会場は屋外のためモーターもバッテリーも冷え冷えで、私も含め皆さん思ったような速度が出せなかった感はありますが

それでも決勝レベルになるととんでもない速度になってました。掛川の時は30秒の壁なんて言われてましたが、もう29秒突破してるんじゃないかな。私ですらベストは29秒08とかだし。

ともあれ、勝ちたいのであれば食らいついていくしかないですね。諦めが人を殺すとは良く言ったもんです。



そんな感じで。

何か北陸の方面から仙台に臨むアニキの声を受信した気がしたのでとりあえず書き散らかしてみました笑

残りのnew yearは仙台・大阪・広島。私も大阪に遠征予定です。

これから戦う人達、一緒に頑張っていきましょう!



・・・まー、そんなこんな色々考えていても

当日の鬼畜ウォッシュでメッタクソに洗い流される事もあり得るんですけどね?笑




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