土地を見つけて不動産会社に連絡してから、売買契約・決済まで、大体1か月～２か月くらいのスピードで進んでいきます。
自己資金で土地を購入する方はまだ余裕をもてるのですが、ローンで資金調達する人にとっては、とっても慌ただしい１か月になり、なんだかよくわからないうちに、土地の決済が終了～、となるのではないでしょうか。
そうならないためには、不動産売買の大まかな流れを理解し、事前準備が大切だと思います。運命の土地との出会いは突然ですから。
土地を見つけて、不動産会社に連絡すると、たいてい「ほかの方からも問い合わせをいただいている。」とにおわせ、買付証明書を提出すると、「いつまでに契約・決済をしたい。」と急かしてきます。
まず考えないといけないのが、希望する土地で希望の家がどのくらいの金額で建つのかどうか。
土地を買ったはいいけど、希望の家が建たない、造成工事が必要で予算大幅にオーバーじゃどうにもなりません。
土地の買付証明書を出す前に、ある程度、建築会社を絞って、コンタクトは取っておきましょう。
できれば、買付証明書を出す前に、「この土地どう思う？」と相談できる関係を築いておくとベストだと思います。
同時に進めないといけないのが、住宅ローンの審査申し込みです。
必要な書類を集めて申し込み、結果が出るまで１週間程度は見ていたほうがいいでしょう。
また、土地はつなぎ融資で対応するのか、２本立てで組むのか、建物の着工資金・中間資金が必要な場合、対応してもらえるのか、ローンを組むにあたってかかる費用はどのくらいなのか等を確認しなければなりません。
そもそも、単独債務で申し込むのか、ペアローンで組むのか、その場合の各銀行の条件はどうなっているのか、土地資金調達の時点で決めておく必要もあるでしょう。
何も下調べをしていない状態で、こんなこと言われてもさっぱりわからないですよね？
土地探し・建築会社探しと同時に、住宅ローンについてもある程度調べて、金融機関の目星をつけておきましょう。
金利や団信も大切ですが、こういう部分の確認を怠ると後々、できると思っていたのに対応してもらえない、やり直すのが大変となりかねないので、個人的には重要だと思います。
売買契約は住宅ローンの事前審査がおりてから結びます。でもこれでおしまいではありません。
結んだ契約書関係を銀行に提出して本審査がスタートします。
こちらも１週間程度みておきましょう。
その後、土地代金の金消契約を銀行で行い、数日以内に決済という流れです。
もちろん、金消契約も決済も銀行が営業している平日15時までです。住民票など、市役所に取りに行かないといけない書類も複数あります。
売買契約以降の流れはだいぶ端折りましたが、全く知識・経験のない方は、不動産会社と銀行に振り回されて、どんどん進んでいきます。
時間がない中で、土日は不動産会社、建築会社との打ち合わせに追われ、平日も仕事を休んで対応しなければなりません。
わからない用語も飛び交うし、このくらいならいいやーってなる人もいるのではないでしょうか。
でも、大丈夫！不動産会社も銀行も説明義務がありますから、「ちょっとまって！これどういうこと？？」と質問できるだけの準備があれば、きちんと理解できるまで説明してもらえます。
わからないことはわからない！と言う勇気、とっても大事です。そして、事前準備はもっと大事！
今回は銀行員目線で見た一般的な流れを書いてみました。少しでも参加になれば嬉しいです。