あるストーカーの(ような)話 | カオスな職員室

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日本語教えてます☆



まだまだ勉強中ではありますが、仕事の事など書いていきたいと思います。

※実話です。





うちの学校には先生個人のボックスがある。
ホワイトボードマーカーとかプリントとかを入れるための小さいボックス。


ある朝、学校に着いてボックスを開けると白い封筒が入っていた。

何も書かれていないその封筒の中には何も入ってなかった。



何かの間違いか、それとも嫌がらせか
訳が分からなくてとりあえず忘れ物&落し物コーナーにそっと置いた。



次の日、ボックスの中にまた封筒。
今度は私の名前が書かれていた。


封を切ると、やっぱり何も入ってなかった。


少し怖くなって、でも捨てることも出来ずに手帳の中に挟んでおいた。




次の日も、その次の日も
授業がある日はほぼ毎日、空の封筒が入っていた。



「ラブレターじゃないの?」



数少ない同期のK先生が、封筒を覗き込みながら言った。
同期で入ったが、彼女の方が2歳上なので私は姉のように慕っていた。


「でも手紙とか入ってないんですよ」


「うーん・・・何だろうね」





意図は相変わらず分からなかったが、とりあえず差出人は学生だろうと予想していた。



それからK先生にも協力してもらって、担当クラスの学生に聞いてみたけど、それらしき人は見つからなかった。


何も分からないまま封筒はどんどん増えていった。


もし何かおかしい事が起こったら、真っ先にこの封筒を警察に持っていこう!
指紋とか筆跡とかで犯人が分かるはず!


そう思って封筒は大事にとってあったのだ。




手帳に溜まる封筒が20枚を過ぎた頃だった。



「この封筒って端の部分がちょっと厚くなってるよね」


K先生が指差したところを見ると、確かにちょっとだけ厚くなっていた。



先生は分厚いところをゆっくり破っていった。



その中から、小さく折られた紙が出てきた。




その紙を広げると小さな文字でこう書いてあった。



『先生 好きです』


と。



驚いて固まる私を見て、K先生は

「これ、全部同じだから」と言い、他の封筒も破いていった。



ほらね、と笑って広げられた小さな紙には全て

先生 好きです

と書かれていた。









犯人はK先生だった。








先生は私を好きで好きでどうしようもなくて、だけどどうにかしたいと思ってこの分かりにくいラブレターを届けていた。




というわけではなく、単にイタズラだったようだ。

私がすぐに捨てていたらネタをばらすつもりだったらしい。


私も精神的にきつかったとかではないし、むしろちょっと面白かったから
結果としては仲良くなるきっかけになったので、良かったです。





と、大体こんな事がありました。




何も入ってない封筒には注意しましょう。